【Primaveraに降る雪】 11 カイト編 はじまり
どこまでも青く澄んだ雲ひとつ無い空。
東から南にかけて一瞬光が走り、パリッと微かに音を立てるとグルグルととぐろを巻いた紫紺色の小さな雲が生まれ、そこから何かが出てきたと同時に四方に弾けて飛んでいった。
「うひょぁあっ・・・ へぶゎっ・・・!!! い゛・・・ イだっ・・・!!!」
空から降ってきたもののひとつが素っ頓狂な声を上げながら 若葉が生い茂る地面に触れるとゴロゴロと転がり大きな桜の樹に背中をぶつけてやっと動きを止める。
「イタタ・・・ え!? 何!? ・・・ここどこだ・・・???」
逆さまになったまま辺りを見回すカイト。
今まで自分が居た外の草原とは違って目の前に桜の花びらがひらひらと舞っている。
「??? あれ?? ぇと・・・ アース? キッカ? え? え??」
上を向いた足を地面に下ろして座り直し、もう一度周りを確かめる。
自分の目前には大きく枝を広げた桜の樹。その横には大小様々な石に囲まれた可愛らしい小さな池。
何が起こったのかここがどこなのか状況が把握できずにいるカイトに春の暖かい日差しが差し込んできてボーっとしてしまう。
ゆっくりと瞬きをしながらもう少し視野を広げて周りを見てみた。
「ぅゎぁ・・・ でっかい ・・・家??」
白く背の高い壁がぐるりと取り囲んでいるのに気付く。
ここはどこかの中庭らしい。
「なんか・・・ この空気 どっかで・・・ ずっと前、ちょっとだけ・・・
んん? ・・・誰か居る?」
吹き込んでくる柔らかい風にその金髪を揺らしながら、座り込んで思ったままを口にしていると視界の端に何かの気配を感じて、クルっと顔を向けた。
御訪問ありがとうございます。お待ちしておりました。
ここから、貴方様をカイト達と一緒にそれぞれのお話を巡る旅にご招待致します。
私の another warm snow◆妄想 delusion◆ と 辰城百夏様の 微熱線 ~binetuline~
この二人のブログ間を彼らと共に冒険して頂けましたら幸いでございます。
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「うひょぁあっ・・・ へぶゎっ・・・!!! い゛・・・ イだっ・・・!!!」
空から降ってきたもののひとつが素っ頓狂な声を上げながら 若葉が生い茂る地面に触れるとゴロゴロと転がり大きな桜の樹に背中をぶつけてやっと動きを止める。
「イタタ・・・ え!? 何!? ・・・ここどこだ・・・???」
逆さまになったまま辺りを見回すカイト。
今まで自分が居た外の草原とは違って目の前に桜の花びらがひらひらと舞っている。
「??? あれ?? ぇと・・・ アース? キッカ? え? え??」
上を向いた足を地面に下ろして座り直し、もう一度周りを確かめる。
自分の目前には大きく枝を広げた桜の樹。その横には大小様々な石に囲まれた可愛らしい小さな池。
何が起こったのかここがどこなのか状況が把握できずにいるカイトに春の暖かい日差しが差し込んできてボーっとしてしまう。
ゆっくりと瞬きをしながらもう少し視野を広げて周りを見てみた。
「ぅゎぁ・・・ でっかい ・・・家??」
白く背の高い壁がぐるりと取り囲んでいるのに気付く。
ここはどこかの中庭らしい。
「なんか・・・ この空気 どっかで・・・ ずっと前、ちょっとだけ・・・
んん? ・・・誰か居る?」
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