a n o t h e r / w a r m / s n o w　◆ 妄 想 / d e l u s i o n ◆

「ん・・・　ぁ・・・　・・・」
「・・・・・」

　ゆっくりと腰を下ろしながら　太くて熱い塊を自分の中に埋めていく。 

「あ、ああぁ・・・　なん・・・か　やっぱ・・・　いつもより大・・き・・・」
「お前のが　狭いんだろ　いつもより」
「違・・・っ　アースの・・・が・・・」
「お前が締めてんだっつの馬鹿　力抜け」

　まだ先端しか挿入っていないのにカイトのそこはきゅうっと中にいるものを締め付ける。

「・・・　も、無理だよ・・・　これ以上挿れたら俺・・・」
「気持ちいいか」
「・・・うん　いっかいイ・・・せて・・・」
「駄～目」
「～～～・・・・・っ」

　半分まで挿入した所でまたポロポロと涙を零すカイトを、片手で引き寄せ自分の胸に押し付ける。
　弱い左とは逆の耳に唇を這わせて「カイト・・・」と一際低い声で囁いた。

「～～っあぁ・・・!!」

　膝の力が抜けてアースの上に完全に座り込んでしまう。その勢いを利用して一瞬緩んだ後ろに自身を奥まで埋め込んだ。

「ぁああ―っ・・・！!」
「おっと・・・」

　放出しようとビクビクと震えるカイトのそれをきつく握って阻止する。

「イかねぇように　わざと右の耳にしてやったのに」
「やだやだやだ・・・　も、限界だって・・・　アース・・・！」
「（そんな瞳で見んなよ・・・）・・・　お前ってホント・・・」
「っあ・・・　ぁ・・・　ハァハァ・・・　ゃ・・・」
「ほら　慣れるまで自分で動け」

　カイトの腰を掴んでゆらゆらと揺らす腕を押さえ込み「やだやだ」と頭を振って抵抗する。

「も・・・駄目　許して・・・　・・・　これ　離して・・・」
「離したらイクだろ」
「～～～・・・っ　ちゅーして　アース・・・」
「・・・・・　しょうがねぇな」
「はやく・・・　一緒に、ィ・・・　んぅ・・・」

　アースの口元に向かって上半身を倒すとそれを迎えるようにアースも身体を起こして唇を重ね合わせた。
　少し強引なキスからすぐに優しく吸い付いてくるいつもの好きなキスに安心したカイトは自分から静かに腰を動かし始める。
　すぐにぐちゅぐちゅと卑猥な音がそこから聞こえてくる。
　根元は未だにきつく握られているにも関わらずトロトロと絶え間無く液が溢れ出ていた。

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学