【Bad Flower Garden】 よん
鮮やかなフキノトウが一面に咲き誇る土手を下りて、緩やかに流れる河原でアホみたいに遊ぶカイト。
「カイト 俺宿戻ってるぞ」
いつの間にか居なくなって街の中をうろついていたらしいアースが、河原に戻ってきた。
「あ 待って俺も・・・」(バッシャバッシャ・・・)
「くっそ マジでどこにも煙草売ってねぇじゃねぇか」
「煙草屋探してたんだ・・・」
今日何本目か既に分からなくなった棒の付いた飴を奥歯でガリガリと砕きながら相変わらず眉間に皺を寄せて歩くアースをカイトが追いかける。
太陽はすっかり傾き、空も川も風に揺れる花たちもみなオレンジに染まり始めていた。
暖かかった空気も少しずつ夜の冷たいそれに変わろうとしている。
夕焼けが川に反射してキラキラと光る景色を同じくらいキラキラした瞳で見つめながら「綺麗だなぁ」とカイトが呟いた。
「世界って本当面白いな~ あんなでっかい水車もこんなにたくさんの花もそれにあんなに綺麗な夕陽も俺初めて見るよ 気持ちいいなぁ」
「・・・・・・」
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
「風呂上りはやっぱコーヒー牛乳だな~♪ 生き返るな~♪」
「死んでたのか」
カイトが風呂から戻ると、宿に帰る途中に寄った酒場で買えるだけ買って来た大量の酒をベッドの上にゴロゴロと転がしたままアースが晩酌をしている。見るともう既に3本目を開けていた。
「・・・アース そんなに飲むの」
「あ?お前も飲むか?」
「いい・・・」
ベッドを背もたれにして床に胡坐を掻いて座り、テーブルに置いてあったコップをトレイごと自分の横に置いている。
「今日は早く眠くなるように強い酒だけ飲むからな。で、明日すぐここを出るぞ」
「ええー・・・ もっと遊びたい」
「駄目だ こんな甘ったるい街に居たらもっとアホになるぞ」
「もっとってどういう意味!? 元々アホみたいな言い方だよね!?」
「お前はアホだ」
「えええーーー!!」
恒例の、頭に『?』をたくさん浮かべて納得がいかない顔をしながら
濡れた髪をがしがし拭いてカイトもアースの横に胡坐を掻いて座る。
「っあ゛━━━━━━・・・!! 煙草吸いてぇな・・・ イラついて仕方ねぇ・・・」
そう言って上半身を屈めて右手で顔を覆う。青い髪の隙間から歯を食いしばる口元が見えた。
同じように体を屈めてアースを覗き込むカイトが、そういえば・・・と呟いた。
「濡れて着替えたコートの中は探した? もしかしたら1本くらい残ってるかもよ」
「無ぇよ・・・ 何度見ても現れねぇよ 俺のポケットは四次元じゃねぇことをここに発表します。」
「(アース 壊れてきた・・・?)」
「・・・そんなに吸いたいの?」
「・・・・・・」
カイトの質問に、少しだけ間を置いて じろ・・・とこちらを見詰め返す。
「お前 もし大好物のチュッパ、禁止されたらどうする」
そう聞かれて 「ん?」 と空を見上げて少し悩むカイト。
「俺 1日位だったら平気だよ」
「そこは『俺無理~ 我慢できないよ~』って言うとこだろ 空気読め お前煙草と飴を一緒にすんな馬鹿」
「(アース 壊れてきてる・・・)」
「カイト 俺宿戻ってるぞ」
いつの間にか居なくなって街の中をうろついていたらしいアースが、河原に戻ってきた。
「あ 待って俺も・・・」(バッシャバッシャ・・・)
「くっそ マジでどこにも煙草売ってねぇじゃねぇか」
「煙草屋探してたんだ・・・」
今日何本目か既に分からなくなった棒の付いた飴を奥歯でガリガリと砕きながら相変わらず眉間に皺を寄せて歩くアースをカイトが追いかける。
太陽はすっかり傾き、空も川も風に揺れる花たちもみなオレンジに染まり始めていた。
暖かかった空気も少しずつ夜の冷たいそれに変わろうとしている。
夕焼けが川に反射してキラキラと光る景色を同じくらいキラキラした瞳で見つめながら「綺麗だなぁ」とカイトが呟いた。
「世界って本当面白いな~ あんなでっかい水車もこんなにたくさんの花もそれにあんなに綺麗な夕陽も俺初めて見るよ 気持ちいいなぁ」
「・・・・・・」
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
「風呂上りはやっぱコーヒー牛乳だな~♪ 生き返るな~♪」
「死んでたのか」
カイトが風呂から戻ると、宿に帰る途中に寄った酒場で買えるだけ買って来た大量の酒をベッドの上にゴロゴロと転がしたままアースが晩酌をしている。見るともう既に3本目を開けていた。
「・・・アース そんなに飲むの」
「あ?お前も飲むか?」
「いい・・・」
ベッドを背もたれにして床に胡坐を掻いて座り、テーブルに置いてあったコップをトレイごと自分の横に置いている。
「今日は早く眠くなるように強い酒だけ飲むからな。で、明日すぐここを出るぞ」
「ええー・・・ もっと遊びたい」
「駄目だ こんな甘ったるい街に居たらもっとアホになるぞ」
「もっとってどういう意味!? 元々アホみたいな言い方だよね!?」
「お前はアホだ」
「えええーーー!!」
恒例の、頭に『?』をたくさん浮かべて納得がいかない顔をしながら
濡れた髪をがしがし拭いてカイトもアースの横に胡坐を掻いて座る。
「っあ゛━━━━━━・・・!! 煙草吸いてぇな・・・ イラついて仕方ねぇ・・・」
そう言って上半身を屈めて右手で顔を覆う。青い髪の隙間から歯を食いしばる口元が見えた。
同じように体を屈めてアースを覗き込むカイトが、そういえば・・・と呟いた。
「濡れて着替えたコートの中は探した? もしかしたら1本くらい残ってるかもよ」
「無ぇよ・・・ 何度見ても現れねぇよ 俺のポケットは四次元じゃねぇことをここに発表します。」
「(アース 壊れてきた・・・?)」
「・・・そんなに吸いたいの?」
「・・・・・・」
カイトの質問に、少しだけ間を置いて じろ・・・とこちらを見詰め返す。
「お前 もし大好物のチュッパ、禁止されたらどうする」
そう聞かれて 「ん?」 と空を見上げて少し悩むカイト。
「俺 1日位だったら平気だよ」
「そこは『俺無理~ 我慢できないよ~』って言うとこだろ 空気読め お前煙草と飴を一緒にすんな馬鹿」
「(アース 壊れてきてる・・・)」
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かわいい・・・
- かわいい・・・
おじゃましまっす!
チュッパ咥えてるアースも、タバコタバコ・・・ってイラつくアースも、ポケットが四次元じゃないアースも、すごいツボで可愛すぎて笑えすぎて・・・(オナカイタイ、笑いすぎた・・・)
その横で小さくツッコミ入れてるカイトもたまらない!!今回アホだアホだ言われまくってかわいそうだったけど。
ああ、おもしろい~!!
ホント毎回楽しませていただいてます。
なんか勢い出てきたので、近所の店まで走ってチュッパ買ってきます。
チュッパ咥えてるアースも、タバコタバコ・・・ってイラつくアースも、ポケットが四次元じゃないアースも、すごいツボで可愛すぎて笑えすぎて・・・(オナカイタイ、笑いすぎた・・・)
その横で小さくツッコミ入れてるカイトもたまらない!!今回アホだアホだ言われまくってかわいそうだったけど。
ああ、おもしろい~!!
ホント毎回楽しませていただいてます。
なんか勢い出てきたので、近所の店まで走ってチュッパ買ってきます。
Re: かわいい・・・
- Re: かわいい・・・
いらっしゃいませ!!
コメントありがとうございます!!。+゚(*´∀`*)。+゚
アースのこと気に入っていただけて嬉しいです♪
壊れたアースを書くの楽しいですw アース以上に私は意地悪かもしれませんww
買って来たチュッパは何味ですか~?(*´ェ`*)
歯が痛くなるのでガリガリしないでくださいね~(笑)
1日があと6時間長かったら私もがっつり寝てしまいそうですw
んでまた「時間が足りない~!」って騒ぐんだろうな~・・・Σ(ノ∀`*)ペチッ
コメントありがとうございます!!。+゚(*´∀`*)。+゚
アースのこと気に入っていただけて嬉しいです♪
壊れたアースを書くの楽しいですw アース以上に私は意地悪かもしれませんww
買って来たチュッパは何味ですか~?(*´ェ`*)
歯が痛くなるのでガリガリしないでくださいね~(笑)
1日があと6時間長かったら私もがっつり寝てしまいそうですw
んでまた「時間が足りない~!」って騒ぐんだろうな~・・・Σ(ノ∀`*)ペチッ
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