【番外編】【 another x another 】アース×ラキ 再会 第2話
前⇒【番外編】【 another x another 】アース×ラキ 再会 第1話
「凄ぇ・・・ 店で食ってるみてぇ・・・」
「大袈裟・・・」
「あんな硬ぇのが実はこれだったとは・・・ しかも美味ぇ」
「茹でただけだ」
すぐに出来上がった料理をテーブルに運ぶと、喜び勇んでそれに喰い付くアース。
いつも飄々としてるくせに、食べ物の事になると驚くほど分かり易い。
「お前凄ぇな 何でも作れんだな」
「凄くねぇよ 覚えれば誰でも作れる ・・・・って、これ 前も言った気がする・・・」
「・・・・・」
「・・・・・ん?」
テーブルの向かいにあるソファに腰掛けて、そういえば・・・と思い出していると、アースの動きが止まった。
蒼く光るふたつの瞳でじ・・・っとこちらを見詰めていてドキリとする。
「お前さ・・・ ホントに憶えてねぇの?」
「え・・・」
今までの声より一段低い音で訊かれて身体が粟立った。
「何が?」と訊ね返したが返事は無く、またアースから質問される。
「どこまで憶えてる」
「だから何が・・・」
「・・・・・ そうか、ちゃんと忘れられたんだな・・・」
「・・・?」
「・・・・・なぁ」
「なんだよ・・・」
「お前ちょっとこっち来いよ ここ座れ」
「・・・・・は?何で、 俺はメシいらねぇぞ」
「違ぇよ メシはもう食い終わった ・・・ しょうがねぇな・・・ 俺がそっち行くわ」
「??? 何だよ、意味が分からん」
さっきから何が言いたいのかさっぱり分からずイラッとしてると、俺の横にアースが座ってきてソファがぎしりと揺れた。
「あそこからお前の股ん中丸見え」
「・・・・っ! ・・・見んなよ!」
「お前が俺の目の前に座るのが悪いだろ 股ぱっかり開いて誘ってんのか」
「んなわけねぇだろ・・・っ」
「酒場ん時からボーっとしてっからだ 無防備過ぎ そんなに俺に見惚れてんの?」
「違う 考え事・・・」
「なに シン?」
「違う」
「俺?」
「・・・・・ 違ぇよ・・・」
じりじりとアースの顔が迫ってくるのを感じて鼓動が勝手に速くなる。
「これいいな・・・浴衣、よくこれ一枚で外歩けるなお前、すぐ下裸だろ」
「下は穿いてる」
「知ってるよ 見えてたから」
「・・・あんまじろじろ見んなよ」
「手突っ込んだらすぐ触れるな・・・ すぐ脱げる、エロい服・・・」
「・・・・・っ」
「なぁ」
「何だよさっきから何度も煩いな」
妙に話し掛けてくるアースと、要領を得ない言葉の連続に苛立ちが溢れてきて 少し強めに応えてしまった。
はっとして横を見ると、アースの口元から笑みが消えていて思わず息を呑んだ。
そして、そこから続く彼の言葉に再び驚く。
「何であんな事言った」
「えっ・・・」
「何で 部屋を貸すなんて 言ったんだ」
「それは・・・あんたが」
「嘘だとは思わなかったのか」
「は?」
「俺が宿無しだ なんて本気で信じたのかよ」
「違うのか・・・?」
「さぁね 嘘だったらどうする」
「・・・・・っ」
「俺だから誘ったのか? それともお前は 困ってる奴が居たら誰でも部屋に呼ぶのか」
「んなわけねぇだろっ! 俺は・・・ただこの前の借りを・・・」
「お前、憶えてんの?この前の事」
「っ・・・・ ・・・」
「知りてぇか、 何があったか・・・ 何をしたか・・・」
「ぁ・・・、・・・と、・・・っどけよ、皿、・・・皿 片付けねぇとこびり付いて取れなくなる・・・っ」
一体何の話をしているのか、心の内側を覗かれるような気がして、途端に怖くなった。
首筋のあたりからさあっと血の気が引く音がして、冷たい汗がじわじわ溢れてくる。
一旦頭の中を整理したくて、その場から逃げる様に立ち上がった。
「・・・・・」
「・・・ッ!」
悟られまいと逃げる俺の行く手を遮るように、ぬっと逞しい腕が伸びてきて、壁とアースの身体に挟まれてしまっていた。
「退け」と凄むが彼に届くことは無く、「待て」と言う鋭い眼光に俺の方が縫い止められてしまう。
自分でも何でこんなに動揺しているのか分からない。
今俺は 情けない程変な顔をしているに違いない。
「・・・・・ 賭けだった」
「・・・?」
暫くお互いに黙った後、アースがぽつりと呟いた。
「・・・昼間、街ん中でお前を見た」
「え・・・っ」
「後ろ頭だったけど、すぐにお前だって 分かった」
「・・・・・っ」
「夜中までやってんのはあの酒場だけだから・・・、もしかしたら・・・と冗談半分で飲んでたんだ」
「・・・、 ・・・っ」
「何で来るんだよ、 ・・・賭けに 勝っちまったじゃねぇか・・・」
「・・・・・・っっ」
「・・・・・ なぁ・・・、もう一回 その髪に触りてぇんだけど」
「ッ・・・!」
暑い 熱い アツイ
身体も 頭も 内臓も アースが喋る度にどんどんアツくなって苦しくて息ができない
アースってこんな顔で話すような奴だっけ・・・
もっとこう・・・ 意地悪で・・・ 冷たくて・・・ 無関心で・・・
でも 初めて見た気がしない
あれは夢・・・?
あーもー 心臓うるせぇ・・・
「お前が俺の事を憶えてようが忘れてようが そんなん関係ねぇんだ ・・・ずっと 触りたかった・・・」
「やめろ」
「・・・・・」
「もう一回も何も 俺にはよく分かんねぇよ・・・ ・・・ 分かんねぇのにあんたばっかり分かっててずるい・・・」
「・・・・・ そうだな・・・」
「・・・・、・・・っ、どこまで・・・」
「ん・・・?」
「どこ・・・までが、・・・・現実?」
「・・・・・ 触れば思い出すんじゃね?」
「駄目だ」
空いた手で髪に触れようとするアースの手を払い除け、
それをひょいと躱して不思議そうに見てくる彼を睨み付ける。
「そんなんじゃ駄目だ」
「顔真っ赤なのにか?」
「・・・・・、宿代払え」
「金はさっきの酒場で全部使ったぞ」
「・・・・・ ・・・・・」
「ん? ・・・・・、ぁー、はいはい、そういう事ね」
言った後に更に真っ赤になる俺を見て、その意味を察したアースが薄く微笑んだ。
明らかに空気が変わったこの状況に 益々俺は焦って言葉を繋ぐ。
「・・・・・っ、ぉおおれだって、馬鹿じゃねぇんだ 考えなかった訳じゃない・・・
あの時、酒をしこたま飲んで、色々話して・・・、その後の事・・・、もしかしたら・・・って考えるのが普通だろ
夢か現実か分からなくて頭ぐるぐるしてんのに 事実を知ってるあんたを見てから何故かずっとそわそわしてて・・・ 自分がおかしくてどうしたらいいのか分かんねぇんだよ・・・
・・・できれば 俺はあんたに逢いたくなかった・・・
会えば ・・・多分流されるから ・・・拒めないって分かってしまった
だから 確かめる口実が欲しぃ・・・」
「・・・・・・・、 分かった・・・ つぅか、そこまでぶっちゃけてんのにやっぱ理由が無いと駄目なわけ」
「駄目だ」
「相変わらず面倒臭ぇんだな ラキちゃんは」
「ラキちゃん言うな」
「いいぜ・・・ 言い訳が欲しいならいくらでもくれてやる ・・・宿代、身体で払ってやるよ」
はっきりと言葉で宣言されて 一気に気持ちが昂り身震いした。
恥ずかしいセリフを発したのに、アースは動じることなくじっと俺を見据えてくる。
「記憶無ぇ癖に 強気で生意気で可愛くねぇよなホント 面白ぇわ」
「あんたこそ 今日はよく喋るんだな もっと静かな奴だと思ってた」
「そりゃあ当たり前だろ 口説いてんだから・・・」
「ッ・・・・!」
こいつは何度俺を驚かせれば気が済むのか・・・
体勢を整えてアースに向き合うと、相手との顔の距離が近くて何となく違和感を覚える
・・・そうか、アースはシンより少しだけ背が低いから
・・・・・ それなら アースも、カイトより背が高い俺との距離に戸惑ってたりするのだろうか・・・
なんて青い瞳を見詰めながら考えている間に、アースの顔が更に近付いてきて唇を奪われた。
つづく⇒【番外編】【 another x another 】アース×ラキ 再会 第3話★R18 (24日0時頃)

◆追記でコメントお返事
「凄ぇ・・・ 店で食ってるみてぇ・・・」
「大袈裟・・・」
「あんな硬ぇのが実はこれだったとは・・・ しかも美味ぇ」
「茹でただけだ」
すぐに出来上がった料理をテーブルに運ぶと、喜び勇んでそれに喰い付くアース。
いつも飄々としてるくせに、食べ物の事になると驚くほど分かり易い。
「お前凄ぇな 何でも作れんだな」
「凄くねぇよ 覚えれば誰でも作れる ・・・・って、これ 前も言った気がする・・・」
「・・・・・」
「・・・・・ん?」
テーブルの向かいにあるソファに腰掛けて、そういえば・・・と思い出していると、アースの動きが止まった。
蒼く光るふたつの瞳でじ・・・っとこちらを見詰めていてドキリとする。
「お前さ・・・ ホントに憶えてねぇの?」
「え・・・」
今までの声より一段低い音で訊かれて身体が粟立った。
「何が?」と訊ね返したが返事は無く、またアースから質問される。
「どこまで憶えてる」
「だから何が・・・」
「・・・・・ そうか、ちゃんと忘れられたんだな・・・」
「・・・?」
「・・・・・なぁ」
「なんだよ・・・」
「お前ちょっとこっち来いよ ここ座れ」
「・・・・・は?何で、 俺はメシいらねぇぞ」
「違ぇよ メシはもう食い終わった ・・・ しょうがねぇな・・・ 俺がそっち行くわ」
「??? 何だよ、意味が分からん」
さっきから何が言いたいのかさっぱり分からずイラッとしてると、俺の横にアースが座ってきてソファがぎしりと揺れた。
「あそこからお前の股ん中丸見え」
「・・・・っ! ・・・見んなよ!」
「お前が俺の目の前に座るのが悪いだろ 股ぱっかり開いて誘ってんのか」
「んなわけねぇだろ・・・っ」
「酒場ん時からボーっとしてっからだ 無防備過ぎ そんなに俺に見惚れてんの?」
「違う 考え事・・・」
「なに シン?」
「違う」
「俺?」
「・・・・・ 違ぇよ・・・」
じりじりとアースの顔が迫ってくるのを感じて鼓動が勝手に速くなる。
「これいいな・・・浴衣、よくこれ一枚で外歩けるなお前、すぐ下裸だろ」
「下は穿いてる」
「知ってるよ 見えてたから」
「・・・あんまじろじろ見んなよ」
「手突っ込んだらすぐ触れるな・・・ すぐ脱げる、エロい服・・・」
「・・・・・っ」
「なぁ」
「何だよさっきから何度も煩いな」
妙に話し掛けてくるアースと、要領を得ない言葉の連続に苛立ちが溢れてきて 少し強めに応えてしまった。
はっとして横を見ると、アースの口元から笑みが消えていて思わず息を呑んだ。
そして、そこから続く彼の言葉に再び驚く。
「何であんな事言った」
「えっ・・・」
「何で 部屋を貸すなんて 言ったんだ」
「それは・・・あんたが」
「嘘だとは思わなかったのか」
「は?」
「俺が宿無しだ なんて本気で信じたのかよ」
「違うのか・・・?」
「さぁね 嘘だったらどうする」
「・・・・・っ」
「俺だから誘ったのか? それともお前は 困ってる奴が居たら誰でも部屋に呼ぶのか」
「んなわけねぇだろっ! 俺は・・・ただこの前の借りを・・・」
「お前、憶えてんの?この前の事」
「っ・・・・ ・・・」
「知りてぇか、 何があったか・・・ 何をしたか・・・」
「ぁ・・・、・・・と、・・・っどけよ、皿、・・・皿 片付けねぇとこびり付いて取れなくなる・・・っ」
一体何の話をしているのか、心の内側を覗かれるような気がして、途端に怖くなった。
首筋のあたりからさあっと血の気が引く音がして、冷たい汗がじわじわ溢れてくる。
一旦頭の中を整理したくて、その場から逃げる様に立ち上がった。
「・・・・・」
「・・・ッ!」
悟られまいと逃げる俺の行く手を遮るように、ぬっと逞しい腕が伸びてきて、壁とアースの身体に挟まれてしまっていた。
「退け」と凄むが彼に届くことは無く、「待て」と言う鋭い眼光に俺の方が縫い止められてしまう。
自分でも何でこんなに動揺しているのか分からない。
今俺は 情けない程変な顔をしているに違いない。
「・・・・・ 賭けだった」
「・・・?」
暫くお互いに黙った後、アースがぽつりと呟いた。
「・・・昼間、街ん中でお前を見た」
「え・・・っ」
「後ろ頭だったけど、すぐにお前だって 分かった」
「・・・・・っ」
「夜中までやってんのはあの酒場だけだから・・・、もしかしたら・・・と冗談半分で飲んでたんだ」
「・・・、 ・・・っ」
「何で来るんだよ、 ・・・賭けに 勝っちまったじゃねぇか・・・」
「・・・・・・っっ」
「・・・・・ なぁ・・・、もう一回 その髪に触りてぇんだけど」
「ッ・・・!」
暑い 熱い アツイ
身体も 頭も 内臓も アースが喋る度にどんどんアツくなって苦しくて息ができない
アースってこんな顔で話すような奴だっけ・・・
もっとこう・・・ 意地悪で・・・ 冷たくて・・・ 無関心で・・・
でも 初めて見た気がしない
あれは夢・・・?
あーもー 心臓うるせぇ・・・
「お前が俺の事を憶えてようが忘れてようが そんなん関係ねぇんだ ・・・ずっと 触りたかった・・・」
「やめろ」
「・・・・・」
「もう一回も何も 俺にはよく分かんねぇよ・・・ ・・・ 分かんねぇのにあんたばっかり分かっててずるい・・・」
「・・・・・ そうだな・・・」
「・・・・、・・・っ、どこまで・・・」
「ん・・・?」
「どこ・・・までが、・・・・現実?」
「・・・・・ 触れば思い出すんじゃね?」
「駄目だ」
空いた手で髪に触れようとするアースの手を払い除け、
それをひょいと躱して不思議そうに見てくる彼を睨み付ける。
「そんなんじゃ駄目だ」
「顔真っ赤なのにか?」
「・・・・・、宿代払え」
「金はさっきの酒場で全部使ったぞ」
「・・・・・ ・・・・・」
「ん? ・・・・・、ぁー、はいはい、そういう事ね」
言った後に更に真っ赤になる俺を見て、その意味を察したアースが薄く微笑んだ。
明らかに空気が変わったこの状況に 益々俺は焦って言葉を繋ぐ。
「・・・・・っ、ぉおおれだって、馬鹿じゃねぇんだ 考えなかった訳じゃない・・・
あの時、酒をしこたま飲んで、色々話して・・・、その後の事・・・、もしかしたら・・・って考えるのが普通だろ
夢か現実か分からなくて頭ぐるぐるしてんのに 事実を知ってるあんたを見てから何故かずっとそわそわしてて・・・ 自分がおかしくてどうしたらいいのか分かんねぇんだよ・・・
・・・できれば 俺はあんたに逢いたくなかった・・・
会えば ・・・多分流されるから ・・・拒めないって分かってしまった
だから 確かめる口実が欲しぃ・・・」
「・・・・・・・、 分かった・・・ つぅか、そこまでぶっちゃけてんのにやっぱ理由が無いと駄目なわけ」
「駄目だ」
「相変わらず面倒臭ぇんだな ラキちゃんは」
「ラキちゃん言うな」
「いいぜ・・・ 言い訳が欲しいならいくらでもくれてやる ・・・宿代、身体で払ってやるよ」
はっきりと言葉で宣言されて 一気に気持ちが昂り身震いした。
恥ずかしいセリフを発したのに、アースは動じることなくじっと俺を見据えてくる。
「記憶無ぇ癖に 強気で生意気で可愛くねぇよなホント 面白ぇわ」
「あんたこそ 今日はよく喋るんだな もっと静かな奴だと思ってた」
「そりゃあ当たり前だろ 口説いてんだから・・・」
「ッ・・・・!」
こいつは何度俺を驚かせれば気が済むのか・・・
体勢を整えてアースに向き合うと、相手との顔の距離が近くて何となく違和感を覚える
・・・そうか、アースはシンより少しだけ背が低いから
・・・・・ それなら アースも、カイトより背が高い俺との距離に戸惑ってたりするのだろうか・・・
なんて青い瞳を見詰めながら考えている間に、アースの顔が更に近付いてきて唇を奪われた。
つづく⇒【番外編】【 another x another 】アース×ラキ 再会 第3話★R18 (24日0時頃)

◆追記でコメントお返事
◆16/12/23 y様
ついにきましたよ~
浴衣ってエロいですよね!胸元のチラリズムが最高です♪
男だからね、脚開いて座っちゃうよねっっ しょうがないしょうがない
さぁ段々とえろくなっていきますよ★
準備はよろしいですか?ふふふ
今回も読んで頂いて、コメントも残してくださってありがとうございます♡
ついにきましたよ~
浴衣ってエロいですよね!胸元のチラリズムが最高です♪
男だからね、脚開いて座っちゃうよねっっ しょうがないしょうがない
さぁ段々とえろくなっていきますよ★
準備はよろしいですか?ふふふ
今回も読んで頂いて、コメントも残してくださってありがとうございます♡