【シン×ラキ】月と瞳と血と絆 5
「ラキ・・・、貴方という人は本当に・・・っ」
「ぁ・・・、シン・・・んぅ、ん、ん・・・っ」
「好きだよラキ・・・ 愛してる」
「ふ・・・っ ん、んん・・・」
ラキの口内に溢れる真っ赤な蜜を、一滴だって零すものかと夢中で貪った。
ごくごくと喉を鳴らしながら内を隅々まで蹂躙する。
甘く濃厚で、欲をそそるシン好みの香りがするそれは 格別の味がした。
余裕無く唇を奪われて、苦しそうに襟元を握り締めてくるラキを気遣う事もできず、只ひたすらにその舌を舐る。
「美味しい・・・もっと・・・、口 開けて・・・」
「んぁ・・・っ」
少し離れてはまた舌を絡め、離れてはまた吸い付き、ラキの息継ぎに合わせて何度もキスを繰り返した。
傷の付いた部分をシンの舌で舐められて、ビリッと痛みが走る度にラキの眉がピクンと歪み、襟元を握り込む手がふるふると震える気配がする。
自分の所為でラキに傷を付け、更に痛みまでも与えているこの状況に、シンは心が押し潰されそうになりながらも行為を止められなかった。
それと同時に身体の奥からじわりと力が漲る感覚を覚えた。
ラキの施しで身体に血が巡るのを感じる。空腹が徐々に満たされていく。自分の身体に温もりが戻り内臓が蠢くのが分かった。
「・・・・・」
「ぁ・・・、ん・・・」
少しだけ余裕が出てきたシンの掌が優しくラキの頬を撫でて、乱れた黒髪を耳の横へ梳いていく。
ぎゅうと閉じていたラキの瞳が薄く開いて、シンの紅い瞳と交わった。
ついさっきまでのシンの表情とはどこか違って見えて、ラキは安堵したように目元を緩ませる。
動かす度に痛みを感じていた舌の傷は、いつの間にか血が止まり、次々と口の中に溢れていたそれも 鉄っぽい味も消え掛けている事に気付いた。
傷口に薄い膜ができているのが分かる。これまでの経験からそれはシンの治癒能力の証で、ちゃんと自分の血がシンに渡ったのだともう一度安堵する、と同時にもうひとつ特徴がある事を思い出しさっきから隠していたものがみるみる身体を埋め尽くしていた。
ちゅう・・・と傷口を吸われる度に甘い声が漏れて力が抜けそうになる。
じんじんと脈打つような疼きが、舌の傷から下腹へ移り、痛みから別のものへ変化して熱を持ち始めた。
「・・・感じてきた?」
「ハァ・・・ ハァ・・・」
舌を絡め皮膚の薄い傷痕を舐められて、シンから流れ込んでくる唾液をこくりと飲み込むと、どんどん頭が溶かされそうになっていく。
まるで媚薬でも飲まされているかのように腰から下が疼いて堪らない。
吸血に伴って与えられる快楽と、久し振りに触れ合う興奮も相まって、ラキは銀糸の髪を鷲掴んで更に深くシンを求めた。
荒い息遣いと共にくちゅくちゅと音を響かせて激しくキスを続ける。
いつもは勝る羞恥心も今夜は自分の行為の邪魔をする事ができなかった。
「ラキ・・・っ」
「は・・・ぁ、あ・・・んぅ・・・ん」
ラキの肌蹴た首筋に舌を這わせてねっとりと舐め上げると、びくんと身体を撓らせて声を上げる。
突き出された胸に顔を移動させて、その突起を口に含んで軽く吸い付いた。
そこは既にぴんと芯を持って勃ち上がっていて、シンの口内で更に硬く張り詰める。
熱い口の中に覆われたまま舌先でちろちろと弄ばれて、ラキは全身に鳥肌を立てながら震える手で必死にシンにしがみ付いていた。
「あ・・っ、あ、ぁ・・・、・・・っ」
上ずる様な声を漏らしながら、すっかり乳首で感じるようになってしまったラキの身体をシンは愛おしそうに包み込む。
平等に反対の胸も慰めて、息を乱すしなやかな身体を窓際に追い詰めていった。
窓からせり出したふたりの上に月の光が降り注ぎ、ラキは潤んだ瞳で再び空を見上げた。
すると、胸元からくぐもった声が聞こえてきてふっと視線を下げる。
「・・・・・・傷を 癒せる様に ・・・・ 病も 治せたなら・・・」
ラキの胸に顔を埋めて、シンが申し訳なさそうに呟く。
人間よりも沢山の能力を持ちながら、万能では無い自分の不甲斐無さにシンは苦しそうに顔を歪めた。
「余計な事考えてんじゃねぇよ」
ラキはむっとしながら、俯いたシンの顔を強引に上向かせると 両手の親指と人差し指を使ってシンの瞳をぐいっと見開かせた。
「なにお前、シンのくせに俺に焦らしプレイすんのかよ」
「・・・・いたた」
「お前の所為で身体疼いて仕方無ぇんだけど・・・」
「・・・・っ」
大きく開かせたシンの紅い瞳を真っ直ぐに見詰め、両頬を包み込んで額同士をこつんと合わせる。
意志の強いその瞳で見据えられて一瞬も目を逸らす事ができなくなった。
「できねぇ事を嘆くより 今お前が俺にできる事をしろよ」
「・・・・ ラキ・・・・」
「なぁ はやく・・・」
「・・・・・、~~・・・・っ」
「・・・・、まだ血 足りねぇのか?」
「いいえ、そうではなくて・・・、その、愛しくて」
「は?」
「貴方のお陰で体力と 気持ちが溢れて・・・、優しくしたいのに力の加減を間違えてしまいそうで・・・――」
「それなら 俺が・・・やる」
「え・・・っ」
シンの言葉を最後まで聞く余裕も無く、その胸倉を掴んでずんずんと歩き出す。
強引に押されて戸惑いながら後ずさるシンを、そのまま背後のベッドに押し倒した。
ぎし・・・と軋む音を何度か響かせて、仰向けになったシンの膝に跨ると、腰の横に手を突いて顔を上げた。
「お前が俺を焦らすとか・・・ そういうつもりなら 今日は逆な」
つづく

月と瞳と血と絆 4 ◆ 月と瞳と血と絆 6★R18


◆追記でコメントお返し
◆15/05/01 c様
cさまあん!!♡
お久しぶりですコメントありがとうございます!めちゃ嬉しいです!
そうですよね~ 吸血鬼にも作品によって個人差があって、丸っきり悪人だったりひっそり隠れるように生きてたり様々で面白いです。
うちの吸血鬼はこんなんですがお気に召して頂ける設定になっておりますでしょうかドキドキ
護る相手に傷を付けて自分の為に血を流させるのって嫌だろうなぁと、単純に自分に置き換えて考えてみたらこうなったみたいな
うへへ 反則しちゃいましたか うへへ
いつもアホやってる人たちがちょっと真面目な事してると おおっ てなりますよね~
ギャップですギャップv
じわじわとのろのろなエッチですみません
いつもこんなシーンを追加しようと思い付くのですがPCの前に座ると全て忘れてしまいます勿体無い
少しでも楽しんで頂けるように頑張りますよぉ~♪
◆15/05/01 y様
yさまこんばんはー!!
いつも楽しくて癒されるコメントありがとうございます!今回も元気ですね!よしよし★
ついったでも私のぶつぶつ発言に楽しく反応頂いて本当に嬉しいです。
アースとカイトのあれでにやにや妄想して頂いたのですか?ぐふふー
紳士、やっと血が飲めましたね~ さぞや美味かったことでしょ~
そうです、これから隅々まで食べちゃいます♡べろべろです、よだれべろべろ
ラキのてぃくびは知らない間に開発が進んでいたようですねー
私の見てない所でもあいつらはイチャイチャしてたんだな・・・くそっ見せろっ
ってなんでキムチ(笑)
気になる発言をした所で続いちゃいましたね すみません
珍しくラキがやる気になっておりますよ ラキも男だからね、溜まってんだね
そうなんです、ついったのアプリの更新の事です。
いつも今回こそは改善されてんだろうなと期待を込めて更新するのですが、毎回裏切られます。もういやん
GWは楽しく過ごされていらっしゃいますか?♪
私はね~、ついったでも言ったけど本当にスーパーに食料品買いに行った事しか報告することがありませんよ
トイレ行った時くらいしかついった開けないです。今日は身体バキバキで背中が痛い情けない
いつも可愛いなぁとほくそ笑んでしまう反応ありがとうございます♡
次回もよろしければ読んでやって頂けると嬉しいです★★
cさまあん!!♡
お久しぶりですコメントありがとうございます!めちゃ嬉しいです!
そうですよね~ 吸血鬼にも作品によって個人差があって、丸っきり悪人だったりひっそり隠れるように生きてたり様々で面白いです。
うちの吸血鬼はこんなんですがお気に召して頂ける設定になっておりますでしょうかドキドキ
護る相手に傷を付けて自分の為に血を流させるのって嫌だろうなぁと、単純に自分に置き換えて考えてみたらこうなったみたいな
うへへ 反則しちゃいましたか うへへ
いつもアホやってる人たちがちょっと真面目な事してると おおっ てなりますよね~
ギャップですギャップv
じわじわとのろのろなエッチですみません
いつもこんなシーンを追加しようと思い付くのですがPCの前に座ると全て忘れてしまいます勿体無い
少しでも楽しんで頂けるように頑張りますよぉ~♪
◆15/05/01 y様
yさまこんばんはー!!
いつも楽しくて癒されるコメントありがとうございます!今回も元気ですね!よしよし★
ついったでも私のぶつぶつ発言に楽しく反応頂いて本当に嬉しいです。
アースとカイトのあれでにやにや妄想して頂いたのですか?ぐふふー
紳士、やっと血が飲めましたね~ さぞや美味かったことでしょ~
そうです、これから隅々まで食べちゃいます♡べろべろです、よだれべろべろ
ラキのてぃくびは知らない間に開発が進んでいたようですねー
私の見てない所でもあいつらはイチャイチャしてたんだな・・・くそっ見せろっ
ってなんでキムチ(笑)
気になる発言をした所で続いちゃいましたね すみません
珍しくラキがやる気になっておりますよ ラキも男だからね、溜まってんだね
そうなんです、ついったのアプリの更新の事です。
いつも今回こそは改善されてんだろうなと期待を込めて更新するのですが、毎回裏切られます。もういやん
GWは楽しく過ごされていらっしゃいますか?♪
私はね~、ついったでも言ったけど本当にスーパーに食料品買いに行った事しか報告することがありませんよ
トイレ行った時くらいしかついった開けないです。今日は身体バキバキで背中が痛い情けない
いつも可愛いなぁとほくそ笑んでしまう反応ありがとうございます♡
次回もよろしければ読んでやって頂けると嬉しいです★★