【Earth x Kaito】ある夜のふたり 2 ちょっとだけ★
サンタとトナカイの恐ろしい話をひとしきりした後 カイトはトイレへ、
俺は冷蔵庫から2本目の酒瓶を出してソファに深く腰掛け煙草に火を点けた。
「サンタなんて分けの分からんもんは 一年に一回で十分だ・・・」
そう呟いてコップに注いだ酒を煙と一緒に飲み込む。
背もたれに頭を乗せ、目を閉じて一息つくとカイトが戻ってきた。
「アース そろそろ俺寝るよ~ 眠くなってきた」
「ああ ・・・ってそこ俺のベッドだろが」
目が半分しか開いてないカイトが真っ直ぐ俺のベッドにダイブした。
「眠いからいいじゃん どこのベッドも一緒だよ 俺の部屋遠いし・・・・」
「一緒じゃねぇよ お前あっちの部屋に荷物も置きっぱだろ・・・ 出てけ」
「・・・・・ゴーヤ 苦かったなぁ・・・」
「分かった 俺が向こうで寝るわ」
「えー・・・ こんだけ広いんだからここで寝ればいいじゃんか」
「何お前 誘ってんの?」
「へ?何を? 意味分かんないよアース どういう意味ー?」
駄々っ子の様に布団の上をゴロゴロ転がるカイト。
「うぜぇ お前眠くなるとうぜぇな」
「だって アースの匂い 俺好きだもん その中で寝るの気持ちいいんだよ」
「思いっきり誘ってんじゃねぇか」
「サンタまた来ないかなー 今度は何くれるんだろ」
「またその話かよ」
「アースがこけしマニアだったなんて意外だよなー 次に行く街に売ってればいいねぇ」
「・・・・」
そうだ 俺あの時こいつから電動のアレを取り上げる為に、そんな事言ったんだった。忘れてた。
その例のアレは目の前の灰皿の横に堂々と転がしたまんまだった。
「お前さ これ」
「ふぇ~?」
「何なのか 本当に知らねぇの?」
「こけしでしょ? スイッチ入れると変な動きするこけし」
「・・・・まぁ そうなんだけどな・・・」
その無駄にいい目でこれの使い方とか分かったりはしねぇのな・・・
「眠いー 眠いー もう寝るー アース電気消して」
「ああ? 俺まだ晩酌中なんですけど 俺の部屋で寝んならそれくらい我慢して勝手に寝ろ」
「俺 真っ暗じゃないと寝れない」
「うぜぇ・・・ いい度胸じゃねぇか」
低い声でそう呟きニヤリと笑うと灰皿にまだ半分も吸ってない煙草をグリグリと押し付ける。
コップに残った酒を全部口に含み、カイトがだらしなく寝転がるベッドに行くと片ひざを乗せた。
「アー・・・ス? ん・・・・っ ぅ・・・」
カイトの後頭部を掴んでぐいっと引き寄せると、自分の名を呼ぶその唇に強引にキスをする。
驚いて少し開いたその隙間に、今含んだそれを流し込んで飲ませてやった。
「んは・・・ ぁ・・・ けほっ 何す・・・ にがっ・・・ぃ」
「お前が誘ったんだろ 生意気言う奴はおしおきしてやるよ」
「誘ってないよ! けほっ 俺が酒苦手なの知ってるくせに・・・」
「知ってるよ 美味いだろ?俺が飲ませてやったんだからな」
「にがぃ・・・」
「だんだん美味くなる」
突然キスをされてさぞ驚いたのか、
半分までしか開いてなかったカイトの目からは眠気が吹っ飛んでしっかりとアースを見詰めていた。
代わりに別のものがカイトの身体をぐるぐる廻りだした。
「アース・・・」
「ん?もう酔ったのか? 眠いんだろ 酔って寝れば電気が点いてようが消えてようが気にならなくなるぜ」
「・・・酔ってない」
「ふーん・・・ じゃあ何だよ」
ベッドの上で胡坐を掻いてそこにカイトを向かい合わせで抱っこする。
風呂上りでまだ半乾きのふわふわで柔らかいカイトの髪を撫でながら、アースが意地の悪い顔をする。
「眠そうだし もう終わりにするか おやすみカイト んじゃ俺は向こうの部屋に・・・」
わざとそう言って離れようとしたアースの腕をカイトがぎゅっと掴んで
聞こえるか聞こえないかの声で「ぃゃ、だ・・・」と喉の奥から搾り出すように言う。
その声を聞いたアースがまたニヤリと笑った。
カイトをじっと見ながら無言で何かを待つアースの唇にカイトが優しくキスをする。
同時に布団の上へ少しだけ強く押し倒され、反動でカイトの体がぽすんと弾んだ。
その上へゆっくりと跨ると今度はアースからカイトにキスをした。
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コメント一覧
No title
- No title
あんなサンタと恐ろしいトナカイには来てほしくない~><
って思っていたけど、こんなことになるなんて、サンタよくやった!みたいなwww
これからどうなるのか、楽しみです~♥
続き楽しみにしているので、頑張って!
って思っていたけど、こんなことになるなんて、サンタよくやった!みたいなwww
これからどうなるのか、楽しみです~♥
続き楽しみにしているので、頑張って!
ももかっち
- ももかっち
サンタww 意外と役に立った?wwwww
楽しんで頂けてますか~?(*´∀`*)
もっとエロくしていいですか~?(*´∀`*)
楽しんで頂けてますか~?(*´∀`*)
もっとエロくしていいですか~?(*´∀`*)