【トイカ】 9
「―――・・で、そのカイトは何してんだ?」
「まだ寝てる 昨日あれだけ動き回ったんだ、暫く起きねぇだろ」
「何か変なもんでも喰ったんじゃねぇ?」
「お前らと一緒にすんな」
シャツのボタンを留めながら話していたラキがイラッとしてこちらを睨んできた。
「は? そもそもお前何しに来たんだよ 喧嘩売りに来たのか」
「・・・・・ ・・・お前らは何ともねぇか・・・?」
「はあ??」
「・・・・・・・」
突然自分たちのことを訊かれてポカンとする。
そりゃそうだ
カイトが変なのと、今の質問を同時に挙げられても訳が分からないに決まってる。
俺だって一晩考えたが答えが出ずに結局こんな所に居る。
話す順番を間違えたな・・・
「あのな・・・ ・・・・・・、・・・・・・。」
「何だよ」
「いや、あいつ 凄ぇガン見してくんだけど シバいていいか?」
「ん?」
順を追って説明しようとしたら気持ち悪い視線を感じてラキの後ろに目をやるといつの間に着替えたのか全身真っ黒で固めたシンがこちらをじっと見ていた。
「・・・ 何だか あなたの身体から微かに嫌な臭いがしますね・・・」
「あ?臭ぇか?風呂入ってきたけど」
「・・・・・」
いつになく真面目な表情で見据えてくるので話すのを止めてこちらもじっと見詰め返してやる。
よく見ると、奴の真紅の瞳は俺の目ではなく、俺全体とその向こう側を凝視しているようだ。
「・・・・・何か 良くないものがカイトに悪戯をしているのかもしれませんね」
「・・・・」
「・・・魔物か?」
俺に顔を近付けて見えないものを意地でも見ようと目を凝らしながらラキがシンに訊いた。
「この方の残り香だけではまだ何とも・・・ 何か、カイトが変わった原因に心当たりは・・・?」
「・・・・・・ ・・・・あぁ」
・・・驚いた。
俺から話さなくても、勝手に気付いて勝手にその先に辿り着いちまう。
やっぱアレが関係してんのか・・・
もしかして・・・と思い始めて、ずっともやもやと歪んでハマらなかったパズルのピースがぐにゃんと形を変えた。
と同時に沸々と何かが湧き上がる。
頭の奥でチリチリと音がしやがる・・・。
「ちょっと待ってろ」と呟いて沸き立つそれをグッと押さえ付け自分の部屋でまだぐっすりと眠るカイトとその脇に転がる瑠璃色のそれを担いでまたこの部屋に戻ってきた。
肩に担がれてもなお眠り続けるカイトを見て驚くシンに、持ってきた物を放り投げてやる。
「―――・・・! あぁ・・・ これです」
「そうか」
「俺らが獲った弓じゃねぇか・・・」
やっぱりな・・・
「・・・呪いのようですね」
「のろい・・・」
「人間か?」
ラキの問いに「はい」と答えてそれを壁に立て掛けた。
人間? 呪い? 何だそれ 魔法みたいなもんか? またファンタジーか・・・
「どうやらこの呪いは弓を引くと発動する仕掛けのようです。使用した主の感情を操作して性格を真逆にしてしまうようですね・・・」
疑念が確信に変わった。
頭の中もジリジリと熱い・・・。
「誰だ?目的は?」
「何でしょうねぇ・・・ それにこの呪いは最近かけられたものではありませんね。もう何年も前から・・・」
くっだらねぇ・・・ 何だよそれ・・・
何でいっつもこう面倒臭いもんに巻き込まれるんだ・・・
「パッと見普通に寝てっけど大丈夫なんか?」
「結構年季は入ってますが命に関わるような類ではありません。大丈夫。解けますよ。」
人のベッドで眠りこけるカイトを覗き込んでそう言うラキにシンはニッコリ微笑んだ。
◆追記でコメントお返事♪
◆r様
いつもありがとうございます♡
物語がすこーし進展しましたねー
また続きも楽しみにして頂けると嬉しいです~♪
4月27日r様お誕生日おめでとうございます!!!
キラキラでドキドキで萌え萌えな一年を送られますようにお祈りしております!
◆c様
お久し振りですー♡ありがとうございます♡
たった数日だけだけども思った以上に寂しいですねぇ><
体調に気を付けて本番を乗り越えてくださいね♪
そうなんです。呪いだったんです。変態紳士万能過ぎてイラッとしますw
でも面倒臭い説明を省けてアースにはちょうどよかったかもですねw
そして、またバレたww アース怒ってますー。
次のお話でそれについてラキシンが言ってるけど先に気付かれたーw
さすがです!分かって頂けてめっさ嬉しいです♡ 良かったねアース♪
こちらこそいつも癒されております!
ここでも会えないのかなーとちょっと寂しく思ってたので会えてうれしいです♪
次も読んでやってくださーい★
「まだ寝てる 昨日あれだけ動き回ったんだ、暫く起きねぇだろ」
「何か変なもんでも喰ったんじゃねぇ?」
「お前らと一緒にすんな」
シャツのボタンを留めながら話していたラキがイラッとしてこちらを睨んできた。
「は? そもそもお前何しに来たんだよ 喧嘩売りに来たのか」
「・・・・・ ・・・お前らは何ともねぇか・・・?」
「はあ??」
「・・・・・・・」
突然自分たちのことを訊かれてポカンとする。
そりゃそうだ
カイトが変なのと、今の質問を同時に挙げられても訳が分からないに決まってる。
俺だって一晩考えたが答えが出ずに結局こんな所に居る。
話す順番を間違えたな・・・
「あのな・・・ ・・・・・・、・・・・・・。」
「何だよ」
「いや、あいつ 凄ぇガン見してくんだけど シバいていいか?」
「ん?」
順を追って説明しようとしたら気持ち悪い視線を感じてラキの後ろに目をやるといつの間に着替えたのか全身真っ黒で固めたシンがこちらをじっと見ていた。
「・・・ 何だか あなたの身体から微かに嫌な臭いがしますね・・・」
「あ?臭ぇか?風呂入ってきたけど」
「・・・・・」
いつになく真面目な表情で見据えてくるので話すのを止めてこちらもじっと見詰め返してやる。
よく見ると、奴の真紅の瞳は俺の目ではなく、俺全体とその向こう側を凝視しているようだ。
「・・・・・何か 良くないものがカイトに悪戯をしているのかもしれませんね」
「・・・・」
「・・・魔物か?」
俺に顔を近付けて見えないものを意地でも見ようと目を凝らしながらラキがシンに訊いた。
「この方の残り香だけではまだ何とも・・・ 何か、カイトが変わった原因に心当たりは・・・?」
「・・・・・・ ・・・・あぁ」
・・・驚いた。
俺から話さなくても、勝手に気付いて勝手にその先に辿り着いちまう。
やっぱアレが関係してんのか・・・
もしかして・・・と思い始めて、ずっともやもやと歪んでハマらなかったパズルのピースがぐにゃんと形を変えた。
と同時に沸々と何かが湧き上がる。
頭の奥でチリチリと音がしやがる・・・。
「ちょっと待ってろ」と呟いて沸き立つそれをグッと押さえ付け自分の部屋でまだぐっすりと眠るカイトとその脇に転がる瑠璃色のそれを担いでまたこの部屋に戻ってきた。
肩に担がれてもなお眠り続けるカイトを見て驚くシンに、持ってきた物を放り投げてやる。
「―――・・・! あぁ・・・ これです」
「そうか」
「俺らが獲った弓じゃねぇか・・・」
やっぱりな・・・
「・・・呪いのようですね」
「のろい・・・」
「人間か?」
ラキの問いに「はい」と答えてそれを壁に立て掛けた。
人間? 呪い? 何だそれ 魔法みたいなもんか? またファンタジーか・・・
「どうやらこの呪いは弓を引くと発動する仕掛けのようです。使用した主の感情を操作して性格を真逆にしてしまうようですね・・・」
疑念が確信に変わった。
頭の中もジリジリと熱い・・・。
「誰だ?目的は?」
「何でしょうねぇ・・・ それにこの呪いは最近かけられたものではありませんね。もう何年も前から・・・」
くっだらねぇ・・・ 何だよそれ・・・
何でいっつもこう面倒臭いもんに巻き込まれるんだ・・・
「パッと見普通に寝てっけど大丈夫なんか?」
「結構年季は入ってますが命に関わるような類ではありません。大丈夫。解けますよ。」
人のベッドで眠りこけるカイトを覗き込んでそう言うラキにシンはニッコリ微笑んだ。
◆追記でコメントお返事♪
◆r様
いつもありがとうございます♡
物語がすこーし進展しましたねー
また続きも楽しみにして頂けると嬉しいです~♪
4月27日r様お誕生日おめでとうございます!!!
キラキラでドキドキで萌え萌えな一年を送られますようにお祈りしております!
◆c様
お久し振りですー♡ありがとうございます♡
たった数日だけだけども思った以上に寂しいですねぇ><
体調に気を付けて本番を乗り越えてくださいね♪
そうなんです。呪いだったんです。変態紳士万能過ぎてイラッとしますw
でも面倒臭い説明を省けてアースにはちょうどよかったかもですねw
そして、またバレたww アース怒ってますー。
次のお話でそれについてラキシンが言ってるけど先に気付かれたーw
さすがです!分かって頂けてめっさ嬉しいです♡ 良かったねアース♪
こちらこそいつも癒されております!
ここでも会えないのかなーとちょっと寂しく思ってたので会えてうれしいです♪
次も読んでやってくださーい★