【トイカ】 4
泥と返り血にまみれたカイトを強引に宿まで連れ帰り、部屋に着いてもぎゃーぎゃーと喚くので服を剥いで湯船に放り込んだ。
頭の先までザブンと潜ると少し落ち着いたのかそれとも諦めたのか、顔を半分出して大人しくなった。
それでも機嫌は直らないらしく横目でじろりとこちらを見ている。
「洗ってやろうか」
「いい」
浴室の入口に寄り掛かってアースが煙草を咥えながら面白そうに話し掛けてくる。
自分の思い通りにならなくて、そのうえ力でもアースに敵わなくて、結局言われた通り風呂に入っているこの状況が気に入らない。
もっと獲物を狩れたのに、まだ疲れてないのに・・・とブツブツ文句を言っていた。
「何だまだ怒ってんのか」
「うるさいな」
「反抗期か」
「・・・ぶび」
「あ? 潜ったまんま喋んな」
「・・・ 弓、汚れたから洗う 取って」
「自分で取れー」
「取ってよ! 俺をここに入れたのアースだろ」
「取って欲しいか?」
「・・・・・いい 自分で取る」
取れと言ったりいいと言ったり忙しいカイトが弓を持って戻ってくる。
朝は綺麗な瑠璃色をしていた弓が一日中酷使されたせいですっかり汚れてしまっていた。
「今度は風呂から出ないとか言い出すんじゃねぇだろうな」
「んなわけないじゃん もうアースうるさい あっち行っててよ」
「あーそうだ、昼間獲った猪をここの親父が鍋にしてくれたから俺先に喰ってるわ のぼせんなよクソガキ」
「・・・・・・」
カイトが何を言ってもひょうひょうと上手くかわして、でも面白いのでちょっと煽ってやる。
アースが言う言葉全てが気に入らないカイトは、増々ムッとしてお湯をバシャンと叩いた。
「座れよ 美味いぞお前の獲った肉」
「・・・・・」
ようやく風呂から上がって戻ってきたかと思ったら今度は部屋の隅に立って動こうとしないので、どうやらまだこの遊びは続行中のようだ。
何がしたいのか黙って見ているとカイトが頬を膨らませて怒ってきた。
「何で先に食べてんだよ! 俺が獲ったのに! アースのバカ!」
「先に喰ってるっつったろが いいからこっち来い ここ座れ」
「ヤだ 俺が座る所は俺が決める」
「ふーん それって俺の膝の上だろ」
「違うよ! 誰が座るかそんなとこ」
「どこでもいいからはよ座れ」
綺麗になった弓を片手に、カイトはまたブツブツ言いながら部屋をぐるっと大回りしてアースの向かい側の床に座った。
いつもだったらアースの横にちょこんと座ってうへへと笑いかけてくるのに、今日は鍋とテーブルの境界線で怒りのアピールだ。
「・・・・なぁ、お前それ相当気に入ってんだな」
「・・・ん」
開けたばかりのアルコールを一口飲んで、カイトの横に置いてある瑠璃色のそれを指差した。
「別に、アースには関係無いだろ」と呟いてカイトが目の前のグラスに手を添える。
今日は一日休みなく狩りをして、更に長風呂だったのもあって気付けば喉がカラカラだ。
アースが何か言ってるけどムカつくから無視をして、注いであったジュースを一気に飲み干した。
「ん゛っ・・・! ゲホッ、ゴホケホ ケフッ・・・、ぶゎくしっ!!」
「あーあ・・・ ほれみろ」
カイトが飲んだのはアースが飲もうと注いでおいたワインだった。
自分の横に座るカイトが間違えて飲んでしまわないようにわざと離して置いておいたのに、まさかそれに一番近い場所にカイトが座るとは・・・
「ったく・・・」とため息交じりに立ち上がり、涙を浮かべて咳き込むカイトに水道の水を持ってってやる。
カイトの顔の前で水入りのコップを揺らされて、素直に受け取ろうと手を伸ばしたらひょいと逃げられ宙を掻いた。
真上に逃げた水の代わりにアースの顔が下りてきて意地悪そうにニヤリと笑う。
「顔 真っ赤」
「~~・・・」
「欲しいか?」
「・・・けほっ」
「欲しいんだろ」
「・・・・ん、」
「言わねぇと分かんねぇ 俺バカだから」
「・・・いい じぶんで・・―――っ」
「無理だろ 立てねぇよ すっかり酔ってんじゃねぇか」
「うるさい よってないさわるなバカアース」
「はいはい じゃぁこれは俺が飲もうかな~」
「ヤだ! のむっ・・・」
コップに口を付けて飲む振りをするとカイトが必死に腕を掴んできた。
何だこれ マジ面白ぇ・・・
「・・・分かったよ やるからお前もちゃんと言え」
「・・・・・・ ・・・・・・みず ちょうだい」
「言えんじゃねぇか」
「はやく」
相変らず語尾を強めてこちらを睨むカイトの頭をポンポンと叩いてもう一度ニヤリと笑う。
濡れた髪から落ちた雫が目に入ってカイトは反射的に目を瞑った。
次にアースを見ると自分にくれるはずの水をアースが飲んでいて思わず声が漏れる。
「なっ・・―――」
怒鳴ろうと口を開いた瞬間、
「んぅ・・・っ」
唇を塞がれて押し倒された。
◆追記でコメントお返事♪
頭の先までザブンと潜ると少し落ち着いたのかそれとも諦めたのか、顔を半分出して大人しくなった。
それでも機嫌は直らないらしく横目でじろりとこちらを見ている。
「洗ってやろうか」
「いい」
浴室の入口に寄り掛かってアースが煙草を咥えながら面白そうに話し掛けてくる。
自分の思い通りにならなくて、そのうえ力でもアースに敵わなくて、結局言われた通り風呂に入っているこの状況が気に入らない。
もっと獲物を狩れたのに、まだ疲れてないのに・・・とブツブツ文句を言っていた。
「何だまだ怒ってんのか」
「うるさいな」
「反抗期か」
「・・・ぶび」
「あ? 潜ったまんま喋んな」
「・・・ 弓、汚れたから洗う 取って」
「自分で取れー」
「取ってよ! 俺をここに入れたのアースだろ」
「取って欲しいか?」
「・・・・・いい 自分で取る」
取れと言ったりいいと言ったり忙しいカイトが弓を持って戻ってくる。
朝は綺麗な瑠璃色をしていた弓が一日中酷使されたせいですっかり汚れてしまっていた。
「今度は風呂から出ないとか言い出すんじゃねぇだろうな」
「んなわけないじゃん もうアースうるさい あっち行っててよ」
「あーそうだ、昼間獲った猪をここの親父が鍋にしてくれたから俺先に喰ってるわ のぼせんなよクソガキ」
「・・・・・・」
カイトが何を言ってもひょうひょうと上手くかわして、でも面白いのでちょっと煽ってやる。
アースが言う言葉全てが気に入らないカイトは、増々ムッとしてお湯をバシャンと叩いた。
「座れよ 美味いぞお前の獲った肉」
「・・・・・」
ようやく風呂から上がって戻ってきたかと思ったら今度は部屋の隅に立って動こうとしないので、どうやらまだこの遊びは続行中のようだ。
何がしたいのか黙って見ているとカイトが頬を膨らませて怒ってきた。
「何で先に食べてんだよ! 俺が獲ったのに! アースのバカ!」
「先に喰ってるっつったろが いいからこっち来い ここ座れ」
「ヤだ 俺が座る所は俺が決める」
「ふーん それって俺の膝の上だろ」
「違うよ! 誰が座るかそんなとこ」
「どこでもいいからはよ座れ」
綺麗になった弓を片手に、カイトはまたブツブツ言いながら部屋をぐるっと大回りしてアースの向かい側の床に座った。
いつもだったらアースの横にちょこんと座ってうへへと笑いかけてくるのに、今日は鍋とテーブルの境界線で怒りのアピールだ。
「・・・・なぁ、お前それ相当気に入ってんだな」
「・・・ん」
開けたばかりのアルコールを一口飲んで、カイトの横に置いてある瑠璃色のそれを指差した。
「別に、アースには関係無いだろ」と呟いてカイトが目の前のグラスに手を添える。
今日は一日休みなく狩りをして、更に長風呂だったのもあって気付けば喉がカラカラだ。
アースが何か言ってるけどムカつくから無視をして、注いであったジュースを一気に飲み干した。
「ん゛っ・・・! ゲホッ、ゴホケホ ケフッ・・・、ぶゎくしっ!!」
「あーあ・・・ ほれみろ」
カイトが飲んだのはアースが飲もうと注いでおいたワインだった。
自分の横に座るカイトが間違えて飲んでしまわないようにわざと離して置いておいたのに、まさかそれに一番近い場所にカイトが座るとは・・・
「ったく・・・」とため息交じりに立ち上がり、涙を浮かべて咳き込むカイトに水道の水を持ってってやる。
カイトの顔の前で水入りのコップを揺らされて、素直に受け取ろうと手を伸ばしたらひょいと逃げられ宙を掻いた。
真上に逃げた水の代わりにアースの顔が下りてきて意地悪そうにニヤリと笑う。
「顔 真っ赤」
「~~・・・」
「欲しいか?」
「・・・けほっ」
「欲しいんだろ」
「・・・・ん、」
「言わねぇと分かんねぇ 俺バカだから」
「・・・いい じぶんで・・―――っ」
「無理だろ 立てねぇよ すっかり酔ってんじゃねぇか」
「うるさい よってないさわるなバカアース」
「はいはい じゃぁこれは俺が飲もうかな~」
「ヤだ! のむっ・・・」
コップに口を付けて飲む振りをするとカイトが必死に腕を掴んできた。
何だこれ マジ面白ぇ・・・
「・・・分かったよ やるからお前もちゃんと言え」
「・・・・・・ ・・・・・・みず ちょうだい」
「言えんじゃねぇか」
「はやく」
相変らず語尾を強めてこちらを睨むカイトの頭をポンポンと叩いてもう一度ニヤリと笑う。
濡れた髪から落ちた雫が目に入ってカイトは反射的に目を瞑った。
次にアースを見ると自分にくれるはずの水をアースが飲んでいて思わず声が漏れる。
「なっ・・―――」
怒鳴ろうと口を開いた瞬間、
「んぅ・・・っ」
唇を塞がれて押し倒された。
◆追記でコメントお返事♪
◆a様♪
いつも読んで頂いてありがとうございます!
アースなかなかツワモノですね。おかしなカイトを楽しんでますv
そうです次はいよいよですー♪
エロいかどうか分かりませんがまた読んでやってくださいぃぃぃ ドキドキ
◆r様♪
この展開やってまいりましたー♪
安定の「いい所で続く」ですよー。
次回のエロシーン、気に入って頂けるかな~?
毎回チキンハートがドッキドキですがこっそりとお楽しみください。
余り期待せずハードルめちゃ低めでお・ね・が・い・し・ま・す♡
◆c様♪
確信犯ですっ! 一旦CMを挟みます! 一週間モヤモヤタイムです。
その間は私の相手をしてください!!!
カイト機嫌悪いですねーうふふv いつまで続くのか。
アースもいつまで遊んでんのかねー。
RPG、まさかまさかの続きを描いてしまいました。
全部一発描きなのできったないですけど雰囲気だけでもお楽しみください。
魔王、自分の中でめちゃ怖い想像で描いてったらあんなキャラに・・・なんでだろう・・・??
シンラキが絡むとあーなってしまうんですねb きっとそうだ★
ついったでもいつもありがとうございます♡
とってもとっても楽しいです♫
あのアースはc様が大好きなようなので、目一杯構ってやってください♪
甘えたら甘えただけ貴女を愛してくれますよ♡
うへへw セリフはね~w 捻り出してますよー☆
よく電話握ったまま固まってます☆ 一瞬自分が何者か分からなくなりますw
それがまた楽しい・・・・♡
次の★Rもよろしくでーす!そんなにエロくないでーす!まだ序盤だからね~
いつも読んで頂いてありがとうございます!
アースなかなかツワモノですね。おかしなカイトを楽しんでますv
そうです次はいよいよですー♪
エロいかどうか分かりませんがまた読んでやってくださいぃぃぃ ドキドキ
◆r様♪
この展開やってまいりましたー♪
安定の「いい所で続く」ですよー。
次回のエロシーン、気に入って頂けるかな~?
毎回チキンハートがドッキドキですがこっそりとお楽しみください。
余り期待せずハードルめちゃ低めでお・ね・が・い・し・ま・す♡
◆c様♪
確信犯ですっ! 一旦CMを挟みます! 一週間モヤモヤタイムです。
その間は私の相手をしてください!!!
カイト機嫌悪いですねーうふふv いつまで続くのか。
アースもいつまで遊んでんのかねー。
RPG、まさかまさかの続きを描いてしまいました。
全部一発描きなのできったないですけど雰囲気だけでもお楽しみください。
魔王、自分の中でめちゃ怖い想像で描いてったらあんなキャラに・・・なんでだろう・・・??
シンラキが絡むとあーなってしまうんですねb きっとそうだ★
ついったでもいつもありがとうございます♡
とってもとっても楽しいです♫
あのアースはc様が大好きなようなので、目一杯構ってやってください♪
甘えたら甘えただけ貴女を愛してくれますよ♡
うへへw セリフはね~w 捻り出してますよー☆
よく電話握ったまま固まってます☆ 一瞬自分が何者か分からなくなりますw
それがまた楽しい・・・・♡
次の★Rもよろしくでーす!そんなにエロくないでーす!まだ序盤だからね~