文【warm × tender snow】 おまけ 2 カイト
「んん・・・・」
喉、渇いたな・・・
何か飲みたくて暖かい布団からもぞもぞと這い出る。
大きな欠伸をひとつして、横で寝ているアースに目をやった。
・・・・あれ?
居る筈の場所にアースが居ない。寝相が悪くてまたベッドから落ちたのかな。風邪引くよ。
その場でちょっと背伸びをしてベッドの下を覗き込むけど、どこにも落ちてない。
???
どこに行ったんだろうと部屋を見渡してみるとすぐ傍のソファから煙草の煙が上がるのが見えた。
まだ夜中だ。起きるのには早い。
・・・多分また、眠れなかったんだ。
「アース・・・」
小さく彼の名を呼んでパンツを穿くと、ベッドからソファへ移動する。
背もたれで見えなかった灰皿には沢山の吸い殻。
青い髪が邪魔して表情が窺えないアースの横にちょこんと座ってもう一度名前を呼んでみた。
「アース、寒くない?」
「・・・・ん、・・・あぁ、ボーっとしてた 何時だ?」
上だけ裸のアースが我に返る。手に持ったままの煙草の灰が今にも落ちそうだ。
時間を告げてじーっとアースの顔を覗き込むと「どうした?」と返ってきた。
それはこっちの台詞だよ。
「何か・・・嫌な事でもあった? 夢、見た?」
「・・・・・・・」
まだ虚ろなのか返事が無い。
時々、本当に玉にこんな時がある。 何となく、何となくだけどアースの雰囲気が変わる。
いつも通りといえばいつも通り。でも何か違うんだ。
アースはいつも色んな事を沢山考えてる。
俺の知らない事も奥深くまで知っててぎゅっと仕舞い込んでて・・・
・・・・・・
「お前、ちょっとここ座れ」
「うん」
俯いたまま自分の膝をポンポンと叩く。
言われた通りにアースの脚の間に座ると後ろから抱き締めてきて、俺の背中に額を当てたまま動かなくなった。
「眠れないなら俺を起こせばいいのに・・・」
「・・・ 今起きてるだろが」
「うん ・・・何か話す? 昔話しようか」
「いらねぇ 眠い」
目の前の灰皿を眺めながら声を掛けると俺の背中からアースが返事をする。
あたたかい・・・
いつだって俺を抱いた夜は優しくて甘い眠りをアースはくれる。
満たされて 嬉しくて アースの胸で眠ると俺は安心するんだ。
なのにアースが眠れないのはいやだよ。
俺には何ができるかな。
魔法使いじゃないからね どうしたらいいか分からないんだ。
役に立てなくてごめん。
「お前 喉渇いて起きたんだろ そこの水飲んでいいぞ」
「うん」
「一服したら俺も寝るから 先に寝てろ 明日も早ぇ」
「うん」
「・・・ヤッた後の余韻に浸ってうたた寝してたらエロい夢見た」
「あはは」
アースは優しい。
俺に心配されるの嫌なんだよね。
大丈夫だよ。
こんなアースを俺だけが見てる なんてちょっと嬉しいから。
「俺 近くに居てもいい?」
「あ? 寝ろっつったんだ」
「うん ずっとずっと近くに居たい」
「・・・・・ 居るだろ」
「うん ありがと」
「は? 意味分からん・・・」
うへへ と笑って 俺を抱く逞しい腕をぎゅうと抱き締め返すと、背中の向こうの声が笑った。
「朝 俺よりも遅く起きたら置いてくからな」
「ぇえー・・・」
意地悪しても好きだよ
アースの声も瞳も煙草の匂いのする指もベッドから蹴落とそうとする脚も
全部全部俺の中に刻ませて
アースが少しでも安らぐなら俺の身体を使っていいからね
どうか いい夢が見られますように
おやすみなさい
◆追記でコメントお返事♪
喉、渇いたな・・・
何か飲みたくて暖かい布団からもぞもぞと這い出る。
大きな欠伸をひとつして、横で寝ているアースに目をやった。
・・・・あれ?
居る筈の場所にアースが居ない。寝相が悪くてまたベッドから落ちたのかな。風邪引くよ。
その場でちょっと背伸びをしてベッドの下を覗き込むけど、どこにも落ちてない。
???
どこに行ったんだろうと部屋を見渡してみるとすぐ傍のソファから煙草の煙が上がるのが見えた。
まだ夜中だ。起きるのには早い。
・・・多分また、眠れなかったんだ。
「アース・・・」
小さく彼の名を呼んでパンツを穿くと、ベッドからソファへ移動する。
背もたれで見えなかった灰皿には沢山の吸い殻。
青い髪が邪魔して表情が窺えないアースの横にちょこんと座ってもう一度名前を呼んでみた。
「アース、寒くない?」
「・・・・ん、・・・あぁ、ボーっとしてた 何時だ?」
上だけ裸のアースが我に返る。手に持ったままの煙草の灰が今にも落ちそうだ。
時間を告げてじーっとアースの顔を覗き込むと「どうした?」と返ってきた。
それはこっちの台詞だよ。
「何か・・・嫌な事でもあった? 夢、見た?」
「・・・・・・・」
まだ虚ろなのか返事が無い。
時々、本当に玉にこんな時がある。 何となく、何となくだけどアースの雰囲気が変わる。
いつも通りといえばいつも通り。でも何か違うんだ。
アースはいつも色んな事を沢山考えてる。
俺の知らない事も奥深くまで知っててぎゅっと仕舞い込んでて・・・
・・・・・・
「お前、ちょっとここ座れ」
「うん」
俯いたまま自分の膝をポンポンと叩く。
言われた通りにアースの脚の間に座ると後ろから抱き締めてきて、俺の背中に額を当てたまま動かなくなった。
「眠れないなら俺を起こせばいいのに・・・」
「・・・ 今起きてるだろが」
「うん ・・・何か話す? 昔話しようか」
「いらねぇ 眠い」
目の前の灰皿を眺めながら声を掛けると俺の背中からアースが返事をする。
あたたかい・・・
いつだって俺を抱いた夜は優しくて甘い眠りをアースはくれる。
満たされて 嬉しくて アースの胸で眠ると俺は安心するんだ。
なのにアースが眠れないのはいやだよ。
俺には何ができるかな。
魔法使いじゃないからね どうしたらいいか分からないんだ。
役に立てなくてごめん。
「お前 喉渇いて起きたんだろ そこの水飲んでいいぞ」
「うん」
「一服したら俺も寝るから 先に寝てろ 明日も早ぇ」
「うん」
「・・・ヤッた後の余韻に浸ってうたた寝してたらエロい夢見た」
「あはは」
アースは優しい。
俺に心配されるの嫌なんだよね。
大丈夫だよ。
こんなアースを俺だけが見てる なんてちょっと嬉しいから。
「俺 近くに居てもいい?」
「あ? 寝ろっつったんだ」
「うん ずっとずっと近くに居たい」
「・・・・・ 居るだろ」
「うん ありがと」
「は? 意味分からん・・・」
うへへ と笑って 俺を抱く逞しい腕をぎゅうと抱き締め返すと、背中の向こうの声が笑った。
「朝 俺よりも遅く起きたら置いてくからな」
「ぇえー・・・」
意地悪しても好きだよ
アースの声も瞳も煙草の匂いのする指もベッドから蹴落とそうとする脚も
全部全部俺の中に刻ませて
アースが少しでも安らぐなら俺の身体を使っていいからね
どうか いい夢が見られますように
おやすみなさい
前回⇒ 【warm × tender snow】 あとがき&おまけ漫画
次回⇒ 漫【warm × tender snow】 おまけ 3 アースとカイト★ R18 <9日(土)1時頃>
【warm × tender snow】 (最初から読んでみる)
次回⇒ 漫【warm × tender snow】 おまけ 3 アースとカイト★ R18 <9日(土)1時頃>
【warm × tender snow】 (最初から読んでみる)
◆追記でコメントお返事♪
◆h様♪
はやっっ!やはり1時までスタンバってましたかー>< 夜中までお待たせして申し訳っ!
恥ずかしいので真夜中に投稿しようと企んでるんですが寝不足にさせてしまってたらごめんなさいですよ!
最初はねー、アースが過去の記憶を思い出して凹んでるってカイトは気付いてる・・みたいな内容だったんだけど
カイトは難しいこと考えないだろと思い直して、半分ほど書き直しましたー。
おかげで暗い話にならなくて済んだかな?・・・とここで暴露しときます。
私も素敵な人と出逢いたいですな~♪漫画みたいなキュン死にしそうな体験をしてみたいものです。
楽しみに待ってて頂いてとっても嬉しいです^^
いつもありがとうございます♡
ツイッタさんでもたくさんよろしくお願いします!
妄想話楽しい♪もっと色々聞きたいですー♪
◆K氏
「どこにも落ちてない」を気に入って貰えるとは!
意外で凄く嬉しいっすー♪♪
カイトっぽかったですか?えーへーへー^^
はやっっ!やはり1時までスタンバってましたかー>< 夜中までお待たせして申し訳っ!
恥ずかしいので真夜中に投稿しようと企んでるんですが寝不足にさせてしまってたらごめんなさいですよ!
最初はねー、アースが過去の記憶を思い出して凹んでるってカイトは気付いてる・・みたいな内容だったんだけど
カイトは難しいこと考えないだろと思い直して、半分ほど書き直しましたー。
おかげで暗い話にならなくて済んだかな?・・・とここで暴露しときます。
私も素敵な人と出逢いたいですな~♪漫画みたいなキュン死にしそうな体験をしてみたいものです。
楽しみに待ってて頂いてとっても嬉しいです^^
いつもありがとうございます♡
ツイッタさんでもたくさんよろしくお願いします!
妄想話楽しい♪もっと色々聞きたいですー♪
◆K氏
「どこにも落ちてない」を気に入って貰えるとは!
意外で凄く嬉しいっすー♪♪
カイトっぽかったですか?えーへーへー^^
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