【番外編】【another × another】3
大分酒も進んで 作った料理もほとんど皿だけになり、ラキの頭もゆらゆらと揺れている。
空になった皿を見つめながらアースが横で揺れる頭に声を掛けた。
「なぁこれ どうやって作るんだ」
「あ? 鍋で煮るんだよ」
「見てるからもっかい作れよ お前ができんなら俺もできんじゃね?」
「・・・・・まぁ、 簡単だけど、 言い方が何か腹立つな」
「簡単に作れんなら明日からの酒飲みもまたいい感じになりそうだ」
「・・・・・・・・」
「しょうがねぇな」と呟いて言われるがまま台所へ向かうラキ。
ふらふらと壁に手を突いて歩く彼に、煙草を咥えたアースが後ろから付いて行く。
「・・・・・・・・火のつけ方は 知ってるよな?」
「知らねぇ」
「・・・・・・・・・」
「なんだよ じっと見て」
「・・・・やっぱあんたには無理だと思うわ」
「一回見れば覚えるって いいからやれよ」
「絶対無理だ こんなガサツな奴にはとても無理だ」
「っせぇな 火なんかジッポでつけりゃいいんだろ どけよ」
「ちっげぇよ馬鹿。 ちょっ、そこの鍋取るからあんたこそどけっ」
「ふらふらのくせにえっらそうに・・・」
「おっと・・・・、と、と、ぉぅわぁっ!」
「っと」
鍋を取ろうと振り向いた所で足がもつれて体勢を崩してしまう。
何かを掴もうともがいた手がアースの裾を捉えたと同時に、逞しい腕がラキの身体を抱え上げた。
「・・・・・・・・・っ」
「・・・・・・ 先生ぇ、顔が真っ赤ですけど。 しっかりしろよ」
「あんたが真後ろに居るからつまづいたんじゃねぇかっ 邪魔なんだよ」
「くくく・・・ 言えば俺が取ってやるのに 鍋くらいなら分かるぞ」
抱えた身体を軽々と持ち上げて台の上に座らせると、ラキの顔を覗き込んでニヤリと笑った。
酒のせいか恥ずかしいせいか、とにかく真っ赤な顔をして睨んでくるラキを見ながらしばらくクククと笑い続けた。
「・・・・・・・・・」
「・・・・んー? どした? お料理教室は終わりか?」
「・・・・・ あんた達は・・・ 喧嘩、とか、・・・しないのか?」
「・・・・・・・」
「仲、いいよな」
「・・・・・ふ、 何だよ 今度は寂しくなったか」
「違う ・・・・違う けど」
「じゃぁ 慰めて欲しいか」
「そんなんじゃねぇよ」
「いいぜ ・・・俺でいいならな」
「だから違うって やめろよ 触んな」
「部屋には帰れねぇ 仕事もねぇから暇、 足元もおぼつかねぇほどに酔ってる、 人恋しくなった頃 目の前に俺がいた ・・・・・だろ?」
「話聞けよ」
「合ってるだろ? ・・・・・なぁ、後ろから見てて思ったけど、 お前 髪綺麗な」
「は!? 何言って・・・ だ、っから触んなっ ん・・・・」
黒髪を撫でる手を振りほどこうと腕を上げると、逆に掴まれて壁に押さえつけられた。
よろけて顔を上げた瞬間唇を塞がれて一瞬息が止まる。
酒と煙草の匂いが鼻をくすぐった。
◆追記でだらりと独り言
空になった皿を見つめながらアースが横で揺れる頭に声を掛けた。
「なぁこれ どうやって作るんだ」
「あ? 鍋で煮るんだよ」
「見てるからもっかい作れよ お前ができんなら俺もできんじゃね?」
「・・・・・まぁ、 簡単だけど、 言い方が何か腹立つな」
「簡単に作れんなら明日からの酒飲みもまたいい感じになりそうだ」
「・・・・・・・・」
「しょうがねぇな」と呟いて言われるがまま台所へ向かうラキ。
ふらふらと壁に手を突いて歩く彼に、煙草を咥えたアースが後ろから付いて行く。
「・・・・・・・・火のつけ方は 知ってるよな?」
「知らねぇ」
「・・・・・・・・・」
「なんだよ じっと見て」
「・・・・やっぱあんたには無理だと思うわ」
「一回見れば覚えるって いいからやれよ」
「絶対無理だ こんなガサツな奴にはとても無理だ」
「っせぇな 火なんかジッポでつけりゃいいんだろ どけよ」
「ちっげぇよ馬鹿。 ちょっ、そこの鍋取るからあんたこそどけっ」
「ふらふらのくせにえっらそうに・・・」
「おっと・・・・、と、と、ぉぅわぁっ!」
「っと」
鍋を取ろうと振り向いた所で足がもつれて体勢を崩してしまう。
何かを掴もうともがいた手がアースの裾を捉えたと同時に、逞しい腕がラキの身体を抱え上げた。
「・・・・・・・・・っ」
「・・・・・・ 先生ぇ、顔が真っ赤ですけど。 しっかりしろよ」
「あんたが真後ろに居るからつまづいたんじゃねぇかっ 邪魔なんだよ」
「くくく・・・ 言えば俺が取ってやるのに 鍋くらいなら分かるぞ」
抱えた身体を軽々と持ち上げて台の上に座らせると、ラキの顔を覗き込んでニヤリと笑った。
酒のせいか恥ずかしいせいか、とにかく真っ赤な顔をして睨んでくるラキを見ながらしばらくクククと笑い続けた。
「・・・・・・・・・」
「・・・・んー? どした? お料理教室は終わりか?」
「・・・・・ あんた達は・・・ 喧嘩、とか、・・・しないのか?」
「・・・・・・・」
「仲、いいよな」
「・・・・・ふ、 何だよ 今度は寂しくなったか」
「違う ・・・・違う けど」
「じゃぁ 慰めて欲しいか」
「そんなんじゃねぇよ」
「いいぜ ・・・俺でいいならな」
「だから違うって やめろよ 触んな」
「部屋には帰れねぇ 仕事もねぇから暇、 足元もおぼつかねぇほどに酔ってる、 人恋しくなった頃 目の前に俺がいた ・・・・・だろ?」
「話聞けよ」
「合ってるだろ? ・・・・・なぁ、後ろから見てて思ったけど、 お前 髪綺麗な」
「は!? 何言って・・・ だ、っから触んなっ ん・・・・」
黒髪を撫でる手を振りほどこうと腕を上げると、逆に掴まれて壁に押さえつけられた。
よろけて顔を上げた瞬間唇を塞がれて一瞬息が止まる。
酒と煙草の匂いが鼻をくすぐった。
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元気が出ます。
お話の続きと生きるのを頑張ります。
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◆追記でだらりと独り言
仕事に行く前にエロ小説書いて気分転換ね~。
暑くなってきました。体調等お気をつけ下さい。
節電節電言うくせに電気自動車とかバンバン出てんのは何故ですか?
バイク欲しいなぁと思ってたら電動スクーターとかもあるんですね。
何? 節電<節ガソリン てこと?
どうでもいいです。
さて、気付いた方いらっしゃるのかどうか、【another × another】といつもの【another warm snow】を区別する為に彼の呼び方を変えてます。
「お前」⇒「あんた」になってます。
こちらもどうでもいいことだけども自分の中で違う世界のお話だよ~って思わせる為にそうしました。
うん、自分の為でした。
てことで、次回はちょいエロです。
いつも読んで頂いてありがとうございます。
暑くなってきました。体調等お気をつけ下さい。
節電節電言うくせに電気自動車とかバンバン出てんのは何故ですか?
バイク欲しいなぁと思ってたら電動スクーターとかもあるんですね。
何? 節電<節ガソリン てこと?
どうでもいいです。
さて、気付いた方いらっしゃるのかどうか、【another × another】といつもの【another warm snow】を区別する為に彼の呼び方を変えてます。
「お前」⇒「あんた」になってます。
こちらもどうでもいいことだけども自分の中で違う世界のお話だよ~って思わせる為にそうしました。
うん、自分の為でした。
てことで、次回はちょいエロです。
いつも読んで頂いてありがとうございます。
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