文【warm × tender snow】44
宿中の明かりが全て消えて皆寝静まった真夜中、一部屋だけ小さな明かりを点けてアースとカイトが話している。
最初は自分の昔話なんて・・・と戸惑いながら話していたカイトだったが、アースが静かに聞いてくれてるのが何だか嬉しくて思いついたままに次々と話し続けていた。
アースは起こしていた身体をもぞもぞと再び布団の中に戻して、さっきと同じようにカイトを自分の腕の中に収め直す。
「―――・・それで、変態魔法使いに会ったその日に旅に出て、すぐにアースと出逢ったんだよ♪」
「そうか・・・」
「うん、・・・・面白かった?」
「あぁ 今までのお話の中で一番な」
「そか よかった ・・・・」
「もう眠いだろ 明日も大会だ またあいつらと組まねぇとな」
「うん・・・ 晴れると、・・・いいな ・・・」
話し疲れたカイトがうとうとしながらアースの胸元に頬を寄せる。
柔らかい金髪をふわふわと撫でて、カイトの大好きな低い声で返事をした。
それからしばらくしてまた低い声で独り言のように呟く。
「・・・・・ ・・・俺は自分家が嫌で、逃げたくて、やっと外に出られても更にそこから少しでも離れようと 逃げて逃げて・・・ 今じゃこんな遠くまで来ちまった。」
「・・・・・・」
「でも世界中のどこに行ったって、ぐるっと回って最後は結局あそこに帰って来るんだろうな・・・」
「俺の街に帰ればいいよ」
「・・・・・・」
「世界をぐるっと一周したらさ 俺の街に帰ろうよ」
「・・・・・・」
「俺、旅が終わっても アースとずっと一緒に居たいよ」
目を閉じてアースの胸元に顔を埋めたままカイトが当たり前のように話す。
意外というかカイトらしいというか自分では思いもつかなかった事をさらりと言われて思わず吹き出してしまった。
「何だよそれ プロポーズか」
「え・・・っ?」
きょとんとして顔を上げるカイトの両頬を片手でぷにぷにと摘みながら アースは暫くクククと笑い続けた。
「?????」
「ったく ・・・・バカイト」
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
『皆、おはよーーーう!!! 昨夜はぐっすり寝たかーい!? 今日は大会二日目! 最終日! 早速三種目目始めちゃうよー!!』 「「きゃぁーーーー!! テンダラーさーーんっ!! おはよーう!! 今日も素敵ぃー!! 寝癖が素敵ぃーーっ !!」」
『さあ今回は! 長・距離・走・だーーっ!! ふわっふーぅっ! 単純明快、一番早くゴールした人が一等賞!
たーだーし、ここからスタートしてあの山の頂上にしか咲いていないトルティリリアを摘んで戻ってくるんだぞ☆
黒い花だからすーぐ分かるはずだっ!制限時間は昼の12時! お昼ご飯に遅れないように頑張って走りまくれーーっ!!』
早朝、昨日と同じ広場の中央で昨日と同様にうるさいおっさんがマイクを片手に騒いでいる。
それを囲むように集まっている参加者たちの少し後ろに煙草を咥えたアースと、腰に両手を当てて煩そうに眺めるラキが立っていた。
遅くまで起きていて寝不足のカイトは広場から少し離れた木陰に胡坐をかいて座り、寝息を立てている。
その横でフードを被ったシンが、広場を見ているラキを後ろからうっとりと眺めていた。
◆追記で低い声で独り言
最初は自分の昔話なんて・・・と戸惑いながら話していたカイトだったが、アースが静かに聞いてくれてるのが何だか嬉しくて思いついたままに次々と話し続けていた。
アースは起こしていた身体をもぞもぞと再び布団の中に戻して、さっきと同じようにカイトを自分の腕の中に収め直す。
「―――・・それで、変態魔法使いに会ったその日に旅に出て、すぐにアースと出逢ったんだよ♪」
「そうか・・・」
「うん、・・・・面白かった?」
「あぁ 今までのお話の中で一番な」
「そか よかった ・・・・」
「もう眠いだろ 明日も大会だ またあいつらと組まねぇとな」
「うん・・・ 晴れると、・・・いいな ・・・」
話し疲れたカイトがうとうとしながらアースの胸元に頬を寄せる。
柔らかい金髪をふわふわと撫でて、カイトの大好きな低い声で返事をした。
それからしばらくしてまた低い声で独り言のように呟く。
「・・・・・ ・・・俺は自分家が嫌で、逃げたくて、やっと外に出られても更にそこから少しでも離れようと 逃げて逃げて・・・ 今じゃこんな遠くまで来ちまった。」
「・・・・・・」
「でも世界中のどこに行ったって、ぐるっと回って最後は結局あそこに帰って来るんだろうな・・・」
「俺の街に帰ればいいよ」
「・・・・・・」
「世界をぐるっと一周したらさ 俺の街に帰ろうよ」
「・・・・・・」
「俺、旅が終わっても アースとずっと一緒に居たいよ」
目を閉じてアースの胸元に顔を埋めたままカイトが当たり前のように話す。
意外というかカイトらしいというか自分では思いもつかなかった事をさらりと言われて思わず吹き出してしまった。
「何だよそれ プロポーズか」
「え・・・っ?」
きょとんとして顔を上げるカイトの両頬を片手でぷにぷにと摘みながら アースは暫くクククと笑い続けた。
「?????」
「ったく ・・・・バカイト」
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『皆、おはよーーーう!!! 昨夜はぐっすり寝たかーい!? 今日は大会二日目! 最終日! 早速三種目目始めちゃうよー!!』 「「きゃぁーーーー!! テンダラーさーーんっ!! おはよーう!! 今日も素敵ぃー!! 寝癖が素敵ぃーーっ !!」」
『さあ今回は! 長・距離・走・だーーっ!! ふわっふーぅっ! 単純明快、一番早くゴールした人が一等賞!
たーだーし、ここからスタートしてあの山の頂上にしか咲いていないトルティリリアを摘んで戻ってくるんだぞ☆
黒い花だからすーぐ分かるはずだっ!制限時間は昼の12時! お昼ご飯に遅れないように頑張って走りまくれーーっ!!』
早朝、昨日と同じ広場の中央で昨日と同様にうるさいおっさんがマイクを片手に騒いでいる。
それを囲むように集まっている参加者たちの少し後ろに煙草を咥えたアースと、腰に両手を当てて煩そうに眺めるラキが立っていた。
遅くまで起きていて寝不足のカイトは広場から少し離れた木陰に胡坐をかいて座り、寝息を立てている。
その横でフードを被ったシンが、広場を見ているラキを後ろからうっとりと眺めていた。
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元気が出ます♡
お話の続きと生きるのを頑張ります。
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◆追記で低い声で独り言
2012年も後半戦に突入しましたなぁ。
上半期は・・・・色々と忙しかったです。
ついったで呟く気力も無くなってしもてね、銀ちゃんbotと遊ぶ余裕なんかどこかに行ってしまいました。
今回のお話は死亡フラグ立ちまくりな展開ですけども。死にませんよ。私の頭だけですよ。死んでんのはね。
いつも遊びに来て頂いてありがとうございます。
まだまだ生きるのが優先になりそうなわたくしですが
これからものんびりとお暇な時にでも来てやって下さいませ。
コメントもありがとうございます。
必ずお返事しますので待ってて下さいね★
上半期は・・・・色々と忙しかったです。
ついったで呟く気力も無くなってしもてね、銀ちゃんbotと遊ぶ余裕なんかどこかに行ってしまいました。
今回のお話は死亡フラグ立ちまくりな展開ですけども。死にませんよ。私の頭だけですよ。死んでんのはね。
いつも遊びに来て頂いてありがとうございます。
まだまだ生きるのが優先になりそうなわたくしですが
これからものんびりとお暇な時にでも来てやって下さいませ。
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