文【warm × tender snow】23
「ふふ・・・ 話の分かる方で良かったですね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ギルドから少し離れた小洒落たカフェ。 店の雰囲気とは少々不釣合いな男2人が、小洒落たテーブルを挟んで座っている。
薔薇の紅茶を美味しそうに飲むシンを煙草を咥えて頬杖をついたアースが何か言いたそうに睨んでいた。
「・・・・・・・・何か?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「『さっきのはお前の話だろ』?」
「ああ」
「そうですね 過去の話です。 あの時の方とまさかこんな所で再会できるとは思ってはいませんでしたが、
・・・・旅をしていればこんな事もあるものです。」
「・・・・・・・・・」
「少し驚かせすぎたかもしれませんね。青ざめていましたから・・・」
「・・・・・・・・・・・」
このヘラヘラと笑うシンという自称吸血鬼。
なんでこいつはいつでもこうニヤニヤしてるんだろう。
自分を騙したムカつく奴を見つけたってのに、通報するでもなくシバくでもなく、今回の依頼報酬額の件をちゃんと処理させただけ。
おかげでがっつり金は手に入ったが、こいつはそれでいいのか
「いいのです。 過去に何があろうと 今こうして生きているのですから、 あの時にあの方が得をしてようが損をしてようが 今の私には既に関係ありません。 どうでもいいのです。」
「・・・・・」
・・・・・ そういうもんか・・・。
「と、言う事で紅茶、ご馳走様です。 大変美味しい薔薇でした♪ ふむ、帰りに少し買って行きましょうか」
「それも俺が買うから注文してこいよ」
「よろしいのですか? この一杯で充分なのですが」
「俺お前に借り作んのすげぇ嫌なんだよ・・・ こうやって向かい合ってお茶すんのもあんま好きじゃねぇし・・・。 それなのによりによって今日一番長く一緒に居んのもお前って・・・・」
「ふふ・・・ 気にしなくてもいいのに・・・」
「・・・・・・・・・・・・ お前さぁ、今回の面倒臭ぇ催事もそうだし、今のギルドの件も・・・、何でそんなに俺らの手助けしてくれるわけ やっぱ何か企んでんだろ」
短くなった煙草をグリグリと灰皿に押し付けて再び睨みつけてくるアースに、グラサン越しでもはっきりと分かるくらいニッコリ微笑んで「いいえ、何も」と答えた後、「・・・・・・・・ 強いて言うなら・・・」と付け加えた。
「・・・・・人間が好きなのです。」
「は・・・・・?」
小首を傾げてそう答えるシンに釣られてアースの首も同じ方向に傾いていた。
「私は永く生きてきましたから・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・。 長くない人生を一生懸命に生きようとする人間を見ているのが楽しいのです。」
「・・・・・・・・・・俺はいつも適当に生きてるよ」
「適当に・・・・ 誰かの為に生きているのでしょう?」
「ん・・・・?」
そんなん、考えたことなかった。
シンの言葉を聞いて考え事を始めるアースを、少しだけ残った紅茶に口をつけて暫く待った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。 身体に文様を持つ人間は、大体辛い思いを抱いて生きている方が多い、貴方のように・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・」
「それは・・・・・・・・・・・・ これからもきっと少なくないかもしれない。 そしてきっとあのわたあめも。」
「・・・・・・・・・・お前」
「この世界で、それでも前に進む貴方達は強い。 弱いのに強く生きる貴方達のような人間が私は好きなのです。」
「俺はお前嫌いだぞ」
「はい、ありがとうございます。 それで結構ですよ。 吸血鬼は本来人間に好かれてはいけない生き物ですからね。
ふふ・・・ 私は好き、でも嫌われる・・・・・ 興奮してもいいですか?」
「紅茶ににんにく入れてやろうか」
こいつはやっぱり人外の者なんだって思った。
俺の知らない事をたくさん知ってる。
教えろと言えば多分話してくれるんだろうが、正直こいつに訊いてまで知りたいとは思わない。
これから生きていく間に少しずつ分かっていけばいい。
きっと・・・・・ 俺の故郷の国の事も知ってんだろうな・・・。
・・・・・・・・・・・。
そういえば・・・・、 あいつの昔の話、聞いた事無いな・・・・・。
「あ、好きと言ってもそういう意味ではありませんからね?
私が一番愛してるのはラキですから。 そこの所、お間違いなきよう・・・・、 ・・・・・・聞いてませんね。
無視ですか? いいですねぇ♪ その眼中にない感じ、ゾクゾクします。 はぁ・・・♡」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ギルドから少し離れた小洒落たカフェ。 店の雰囲気とは少々不釣合いな男2人が、小洒落たテーブルを挟んで座っている。
薔薇の紅茶を美味しそうに飲むシンを煙草を咥えて頬杖をついたアースが何か言いたそうに睨んでいた。
「・・・・・・・・何か?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「『さっきのはお前の話だろ』?」
「ああ」
「そうですね 過去の話です。 あの時の方とまさかこんな所で再会できるとは思ってはいませんでしたが、
・・・・旅をしていればこんな事もあるものです。」
「・・・・・・・・・」
「少し驚かせすぎたかもしれませんね。青ざめていましたから・・・」
「・・・・・・・・・・・」
このヘラヘラと笑うシンという自称吸血鬼。
なんでこいつはいつでもこうニヤニヤしてるんだろう。
自分を騙したムカつく奴を見つけたってのに、通報するでもなくシバくでもなく、今回の依頼報酬額の件をちゃんと処理させただけ。
おかげでがっつり金は手に入ったが、こいつはそれでいいのか
「いいのです。 過去に何があろうと 今こうして生きているのですから、 あの時にあの方が得をしてようが損をしてようが 今の私には既に関係ありません。 どうでもいいのです。」
「・・・・・」
・・・・・ そういうもんか・・・。
「と、言う事で紅茶、ご馳走様です。 大変美味しい薔薇でした♪ ふむ、帰りに少し買って行きましょうか」
「それも俺が買うから注文してこいよ」
「よろしいのですか? この一杯で充分なのですが」
「俺お前に借り作んのすげぇ嫌なんだよ・・・ こうやって向かい合ってお茶すんのもあんま好きじゃねぇし・・・。 それなのによりによって今日一番長く一緒に居んのもお前って・・・・」
「ふふ・・・ 気にしなくてもいいのに・・・」
「・・・・・・・・・・・・ お前さぁ、今回の面倒臭ぇ催事もそうだし、今のギルドの件も・・・、何でそんなに俺らの手助けしてくれるわけ やっぱ何か企んでんだろ」
短くなった煙草をグリグリと灰皿に押し付けて再び睨みつけてくるアースに、グラサン越しでもはっきりと分かるくらいニッコリ微笑んで「いいえ、何も」と答えた後、「・・・・・・・・ 強いて言うなら・・・」と付け加えた。
「・・・・・人間が好きなのです。」
「は・・・・・?」
小首を傾げてそう答えるシンに釣られてアースの首も同じ方向に傾いていた。
「私は永く生きてきましたから・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・。 長くない人生を一生懸命に生きようとする人間を見ているのが楽しいのです。」
「・・・・・・・・・・俺はいつも適当に生きてるよ」
「適当に・・・・ 誰かの為に生きているのでしょう?」
「ん・・・・?」
そんなん、考えたことなかった。
シンの言葉を聞いて考え事を始めるアースを、少しだけ残った紅茶に口をつけて暫く待った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。 身体に文様を持つ人間は、大体辛い思いを抱いて生きている方が多い、貴方のように・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・」
「それは・・・・・・・・・・・・ これからもきっと少なくないかもしれない。 そしてきっとあのわたあめも。」
「・・・・・・・・・・お前」
「この世界で、それでも前に進む貴方達は強い。 弱いのに強く生きる貴方達のような人間が私は好きなのです。」
「俺はお前嫌いだぞ」
「はい、ありがとうございます。 それで結構ですよ。 吸血鬼は本来人間に好かれてはいけない生き物ですからね。
ふふ・・・ 私は好き、でも嫌われる・・・・・ 興奮してもいいですか?」
「紅茶ににんにく入れてやろうか」
こいつはやっぱり人外の者なんだって思った。
俺の知らない事をたくさん知ってる。
教えろと言えば多分話してくれるんだろうが、正直こいつに訊いてまで知りたいとは思わない。
これから生きていく間に少しずつ分かっていけばいい。
きっと・・・・・ 俺の故郷の国の事も知ってんだろうな・・・。
・・・・・・・・・・・。
そういえば・・・・、 あいつの昔の話、聞いた事無いな・・・・・。
「あ、好きと言ってもそういう意味ではありませんからね?
私が一番愛してるのはラキですから。 そこの所、お間違いなきよう・・・・、 ・・・・・・聞いてませんね。
無視ですか? いいですねぇ♪ その眼中にない感じ、ゾクゾクします。 はぁ・・・♡」
◆前から手首が痛くてですね。
最近ますます痛くてですね。湿布を貼って仕事してたんですけど、肌が弱いもんで、腕の皮を持っていかれるんですよ。剥がす時に。
親指を切ってですね。血が出るんで絆創膏をして仕事をしてたんですけど、こいつもまた傷の回りの皮を持っていきやがってね。剥がしたら。
今はその皮の修復作業に私の身体、忙しいです。
今日は休みだったのに、ほとんど寝てました。勿体無いですね。
普段も起きてられないのに、せっかくの休みくらい頑張れよ。引きこもり万歳!
畳で何時間も寝てたせいで身体が痛い痛い。疲れを取る気全く無いよねこれ。
明日、帰りにふかふかクッションでも買ってこようかね。また畳で寝る気だな。
この間「この子、俺にくれよ」っていきなり常連のお客さんに言われてビックリしました。
父親よりも年上の人なんすけどね。
銀ちゃんとか琉夏くんに言われたら踊りながら付いて行きます。
いつも御訪問ありがとうございます。
そしてわざわざポチッとして頂いて本当にありがとうございます。
癒されます。心がほんわかします♡
最近ますます痛くてですね。湿布を貼って仕事してたんですけど、肌が弱いもんで、腕の皮を持っていかれるんですよ。剥がす時に。
親指を切ってですね。血が出るんで絆創膏をして仕事をしてたんですけど、こいつもまた傷の回りの皮を持っていきやがってね。剥がしたら。
今はその皮の修復作業に私の身体、忙しいです。
今日は休みだったのに、ほとんど寝てました。勿体無いですね。
普段も起きてられないのに、せっかくの休みくらい頑張れよ。引きこもり万歳!
畳で何時間も寝てたせいで身体が痛い痛い。疲れを取る気全く無いよねこれ。
明日、帰りにふかふかクッションでも買ってこようかね。また畳で寝る気だな。
この間「この子、俺にくれよ」っていきなり常連のお客さんに言われてビックリしました。
父親よりも年上の人なんすけどね。
銀ちゃんとか琉夏くんに言われたら踊りながら付いて行きます。
いつも御訪問ありがとうございます。
そしてわざわざポチッとして頂いて本当にありがとうございます。
癒されます。心がほんわかします♡