【another tender snow】 ④
『先に行け』なんて、いくらマスターの命令でも聞くことはできない。
こんな所にひとり置いて行ったら・・・ラキは・・・
泣いちゃうかもしれません。 ・・・・考えただけで興奮しますね。
「さあ、そろそろ行きましょう。出来るだけ早くここを抜けてしまいたいので 無理矢理お姫様抱っこタイムですよ。」
そう言ってラキの左手に触れた時、
手が、かすかに震えた気が・・・・
気のせい?私の手じゃないですよね?
「ラキ?寒いのですか?私のコートを貸しましょうか・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そんなに見詰められたら私、穴が開いてしまうかもしれませんよ。」
「・・・・・・・・・ん。」
「どうしました? やはり具合が? ・・・・・元気の無いラキもそそりますね♡」
「・・・・・・・・・・・・・・そうか。」
「・・・・・・・・ラキ?本当に大丈夫ですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ああ。」
「・・・・・・あんまり気を抜いてると、抱きしめちゃいますよ♬ 」
「好きにしろよ・・・。」
「・・・・・・・・・。」
えええええええええええええええええっっっ!!!!!?????
イ、今・・・・・ ナンテ発言シマシタ??
毎日妄想し過ぎて耳が突然変換機能を会得したとか?
私もう死ぬんでしょうか?? 幻聴が・・・・。
「・・・っ ・・・ラキ・・・ 落ち着きましょう・・・ わ、私も少し自重しますから・・・」
ラキがこの洞窟に入ってから何だか変だ・・・。
闇のせいで不安定に?
私もつられて調子が狂ってしまう。
「いいよ。お前のやりたいようにやれよ。」
「・・・ ・・・・えーと・・・ それは・・・」
「お前って、いつも色々言ってくるけど、今まで一度だって実行したことねぇだろ。」
「・・・・・・・。」
駄目だ 挑発に乗るな
あぁ・・・ またいい瞳をしている・・・。
吸い込まれそうだ・・・。
もっと・・・
! 駄目だ 駄目だ 今は真面目なシーンだ。
そんな事より早くこの洞窟を出てしまわないと・・・。
でも瞳が・・・
「・・・・・何だよ・・・? 来ねぇのか?」
「いいのですか?」
「・・・っ だから ・・・好きにしろって」
「今まで言ってきた言葉は全部本心ですよ。何年もずっと抑えてきたんです。もう我慢しなくていいのですか?
本当に力一杯抱きしめて一生離したくないくらいラキが愛しいです。ワザと貴方を怒らせて距離を保っているのが精一杯で・・・。私はもっともっと近くで貴方を守りたいです。」
・・・・・・・ 言ってしまった・・・・・・。
「・・・ ・・・ シン・・・お前一気に喋り過ぎだ。」
「ラキ・・・・」
「・・・・・。」
冷たく静まる暗闇の中 シンは優しく包み込むようにラキを抱き締めた。感情が抑えられず少しずつ強くなっていく。
ラキはシンの髪に顔を埋めて、背中にそっと触れた。
その手が少し震えていたのを感じ取り、シンはより一層腕に力を込めた。
こんな所にひとり置いて行ったら・・・ラキは・・・
泣いちゃうかもしれません。 ・・・・考えただけで興奮しますね。
「さあ、そろそろ行きましょう。出来るだけ早くここを抜けてしまいたいので 無理矢理お姫様抱っこタイムですよ。」
そう言ってラキの左手に触れた時、
手が、かすかに震えた気が・・・・
気のせい?私の手じゃないですよね?
「ラキ?寒いのですか?私のコートを貸しましょうか・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そんなに見詰められたら私、穴が開いてしまうかもしれませんよ。」
「・・・・・・・・・ん。」
「どうしました? やはり具合が? ・・・・・元気の無いラキもそそりますね♡」
「・・・・・・・・・・・・・・そうか。」
「・・・・・・・・ラキ?本当に大丈夫ですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ああ。」
「・・・・・・あんまり気を抜いてると、抱きしめちゃいますよ♬ 」
「好きにしろよ・・・。」
「・・・・・・・・・。」
えええええええええええええええええっっっ!!!!!?????
イ、今・・・・・ ナンテ発言シマシタ??
毎日妄想し過ぎて耳が突然変換機能を会得したとか?
私もう死ぬんでしょうか?? 幻聴が・・・・。
「・・・っ ・・・ラキ・・・ 落ち着きましょう・・・ わ、私も少し自重しますから・・・」
ラキがこの洞窟に入ってから何だか変だ・・・。
闇のせいで不安定に?
私もつられて調子が狂ってしまう。
「いいよ。お前のやりたいようにやれよ。」
「・・・ ・・・・えーと・・・ それは・・・」
「お前って、いつも色々言ってくるけど、今まで一度だって実行したことねぇだろ。」
「・・・・・・・。」
駄目だ 挑発に乗るな
あぁ・・・ またいい瞳をしている・・・。
吸い込まれそうだ・・・。
もっと・・・
! 駄目だ 駄目だ 今は真面目なシーンだ。
そんな事より早くこの洞窟を出てしまわないと・・・。
でも瞳が・・・
「・・・・・何だよ・・・? 来ねぇのか?」
「いいのですか?」
「・・・っ だから ・・・好きにしろって」
「今まで言ってきた言葉は全部本心ですよ。何年もずっと抑えてきたんです。もう我慢しなくていいのですか?
本当に力一杯抱きしめて一生離したくないくらいラキが愛しいです。ワザと貴方を怒らせて距離を保っているのが精一杯で・・・。私はもっともっと近くで貴方を守りたいです。」
・・・・・・・ 言ってしまった・・・・・・。
「・・・ ・・・ シン・・・お前一気に喋り過ぎだ。」
「ラキ・・・・」
「・・・・・。」
冷たく静まる暗闇の中 シンは優しく包み込むようにラキを抱き締めた。感情が抑えられず少しずつ強くなっていく。
ラキはシンの髪に顔を埋めて、背中にそっと触れた。
その手が少し震えていたのを感じ取り、シンはより一層腕に力を込めた。