文【warm × tender snow】13
「えっへっへー♪」
「・・・・・お、戻ってきた」
「ラキィィィーーっ! 会いたかったー! 無事ですかっ? お怪我は?」
「ねえよ! うざい! くっつくなっ!!」
一種目目の『探し物競争』を終えて、人込みの中から帰ってきたカイトとラキ。
マスターの言いつけ通り日陰で大人しく待っていたシンがそこから両手を振っておいでおいでをする。
それに応えるように真っ直ぐ歩いてきたラキをシンがぎゅう・・・と抱き締めた。
自分から彼の傍に来たのに「離れろ馬鹿っ!」と怒るラキが可愛くて、罵倒されながらますます強く抱き締めるのだった。
「アース見て見てっ ほら~♪」
「ん?」
ニコニコ顔で小さく跳ねるカイトの手には派手なメダルが握られていて、大きく『一等賞』と書かれていた。
広場の中央から聞こえてくる司会者の声が一等を取った彼らの名前を何度も発表していた。
「ラキ凄いんだよっ 足、めっちゃ速いんだよっ! サルも速かったけど、あいつが地面走ってたら絶対ラキのが速かった!」
「そうか 猿と競争してきたのか」
「いや、そのサルを捕まえるんだけど、そのサルが青くて! 尻とか手とか青くて!捕まえたらそこが冷たくてビックリした!」
「そうか 冷え性の猿か」
「それでラキ凄いんだよ!」
「ああ、足が速いんだろ」
「そうだけど、もっと凄くて、ラキが増えたんだ!サルの目の前にラキが急に出てきて、驚いてる間に後ろからもうひとりのラキが捕まえたんだ!きっとラキって双子だったんだよ!凄いよね♪」
「・・・・・・・・・・・、 はあ??」
興奮しすぎて何言ってるか分かんねぇ・・・
手に持ったメダルをグルグル振り回して必死にラキの凄さを伝えようとするカイト。
詳しく聞こうと思ったけど、本人がよく分かってない事を何度聞きなおしてもますます分からなくなるだけだ、と諦めて、嬉しそうに話すカイトの頭をポンポンと叩いた。
「頑張ったな カイト」
「・・・・・・・・・・っ ・・・・おう♪♬ 」
「ラキ、御疲れ様でした。 待ってる私は心配で心配で何度姿を変えて様子を見に行こうかとここでずーっと葛藤していました。」
「だからいい加減子ども扱いすんじゃねーよ 猿捕まえるのくらいお前がいなくてもできるっつの つーかさ、シン」
「はい 何でしょう」
「お前、使い魔飛ばしただろ」
「・・・・・・・・・・っ」
「バレてねーつもりだったんだろうけどさ 草むらに隠れて俺らの後ついてきてたろ」
「え え え? なななんで分かったんですかっ?」
「マジでかああああ!!! もしやと思ったけどやっぱりかっ!! てめぇ余計な事すんなよな! 失格になったらどうすんだこの馬鹿っ!!」
「ぇぇえええーー!!?? 嘘だったんですか? 騙しましたね!?」
「るせぇっ! 次んな事したらぶっ殺すからな!」
「・・・・・・はぃ 気をつけます・・・・。 でもラキ、今日はもう休んだほうがいいですね。」
「・・・・・・・・・ん、平気だよ」
「無理はいけません。 術、使ったでしょう。」
「・・・・・・・・・・・」
「まぁ、あの場合 ああしなきゃ捕まえられなかったでしょうし、他の方に横取りされるのも時間の問題でしたからね」
「・・・・・・。 ・・・・・・だから嫌だったんだ ・・・・・お前が心配するから見られたくなかったのに」
「あんなに素早い猿を、逃げる体力が無くなるまで追い続けた貴方も、最後まで見逃さなかったカイトも本当に素晴らしいです。」
「あいつが猿の動き読んで、時間稼いでくれたから術を使えたんだ。 あいつ、凄ぇよ」
誰かを褒めるなんて、今迄聞いたことが無い。
少し驚いてラキの顔を覗き込むと、ふっと目を逸らしてシンの横に座り込んでしまった。
「御疲れ様♡」と囁いて彼の隣に座ると、こてん と肩に頭を乗せてきて、程無くくーくーと寝息を立て始めた。
「ラキ・・・・ 頑張る貴方が見れて私は幸せでした。 勝手な事をした私を 後でおしおきしてくださいね」
力の抜けていくラキの肩に腕を回して 柔らかい黒髪に唇を落として 薄く微笑みながらシンがそっと呟いた。
◆BBSが携帯だと読めないので(私だけか?)こっちにも同じの載せておきます。
歯が痛い!ラスボスです(*゚∀゚*)きっと虫歯!
大会の一回戦、あっさり終わりました。
ねー。さっくりねー。終わったねー。
次は午後の部ねー。
その前にね。あれですよ。
★がきますよ。Rですよ。
Rってよく分からんのですが、どこまでがR15なんでしょうか?チューまで?乳こねくり回すのはR15ですか?
その辺よく分からんす。
なのでうちのは★って表記です。
エロいよ!って意味で15も18も★です。
誰か御存知の方教えて下さい。
とりあえず次回は★の予定でーす♪
◆拍手お返事◆
K様
いつもいつもありがとうございまっす!
「一等賞」取れましたねーw幸先良さそうです♪
そう、カイトめっさ喜んでます♪賞品の弓のことなんかすっかり忘れて大会を楽しんじゃってますw
ほんでw ラキ忍者なんですよねーw 紳士が変なんで忘れがち★
拍手のお礼漫画もありがとうです!
描いてるこちらもとっても楽しいので早く続きが描きたいです~♪
そろそろ紳士、敬語じゃなくなるかもね~★
「・・・・・お、戻ってきた」
「ラキィィィーーっ! 会いたかったー! 無事ですかっ? お怪我は?」
「ねえよ! うざい! くっつくなっ!!」
一種目目の『探し物競争』を終えて、人込みの中から帰ってきたカイトとラキ。
マスターの言いつけ通り日陰で大人しく待っていたシンがそこから両手を振っておいでおいでをする。
それに応えるように真っ直ぐ歩いてきたラキをシンがぎゅう・・・と抱き締めた。
自分から彼の傍に来たのに「離れろ馬鹿っ!」と怒るラキが可愛くて、罵倒されながらますます強く抱き締めるのだった。
「アース見て見てっ ほら~♪」
「ん?」
ニコニコ顔で小さく跳ねるカイトの手には派手なメダルが握られていて、大きく『一等賞』と書かれていた。
広場の中央から聞こえてくる司会者の声が一等を取った彼らの名前を何度も発表していた。
「ラキ凄いんだよっ 足、めっちゃ速いんだよっ! サルも速かったけど、あいつが地面走ってたら絶対ラキのが速かった!」
「そうか 猿と競争してきたのか」
「いや、そのサルを捕まえるんだけど、そのサルが青くて! 尻とか手とか青くて!捕まえたらそこが冷たくてビックリした!」
「そうか 冷え性の猿か」
「それでラキ凄いんだよ!」
「ああ、足が速いんだろ」
「そうだけど、もっと凄くて、ラキが増えたんだ!サルの目の前にラキが急に出てきて、驚いてる間に後ろからもうひとりのラキが捕まえたんだ!きっとラキって双子だったんだよ!凄いよね♪」
「・・・・・・・・・・・、 はあ??」
興奮しすぎて何言ってるか分かんねぇ・・・
手に持ったメダルをグルグル振り回して必死にラキの凄さを伝えようとするカイト。
詳しく聞こうと思ったけど、本人がよく分かってない事を何度聞きなおしてもますます分からなくなるだけだ、と諦めて、嬉しそうに話すカイトの頭をポンポンと叩いた。
「頑張ったな カイト」
「・・・・・・・・・・っ ・・・・おう♪♬ 」
「ラキ、御疲れ様でした。 待ってる私は心配で心配で何度姿を変えて様子を見に行こうかとここでずーっと葛藤していました。」
「だからいい加減子ども扱いすんじゃねーよ 猿捕まえるのくらいお前がいなくてもできるっつの つーかさ、シン」
「はい 何でしょう」
「お前、使い魔飛ばしただろ」
「・・・・・・・・・・っ」
「バレてねーつもりだったんだろうけどさ 草むらに隠れて俺らの後ついてきてたろ」
「え え え? なななんで分かったんですかっ?」
「マジでかああああ!!! もしやと思ったけどやっぱりかっ!! てめぇ余計な事すんなよな! 失格になったらどうすんだこの馬鹿っ!!」
「ぇぇえええーー!!?? 嘘だったんですか? 騙しましたね!?」
「るせぇっ! 次んな事したらぶっ殺すからな!」
「・・・・・・はぃ 気をつけます・・・・。 でもラキ、今日はもう休んだほうがいいですね。」
「・・・・・・・・・ん、平気だよ」
「無理はいけません。 術、使ったでしょう。」
「・・・・・・・・・・・」
「まぁ、あの場合 ああしなきゃ捕まえられなかったでしょうし、他の方に横取りされるのも時間の問題でしたからね」
「・・・・・・。 ・・・・・・だから嫌だったんだ ・・・・・お前が心配するから見られたくなかったのに」
「あんなに素早い猿を、逃げる体力が無くなるまで追い続けた貴方も、最後まで見逃さなかったカイトも本当に素晴らしいです。」
「あいつが猿の動き読んで、時間稼いでくれたから術を使えたんだ。 あいつ、凄ぇよ」
誰かを褒めるなんて、今迄聞いたことが無い。
少し驚いてラキの顔を覗き込むと、ふっと目を逸らしてシンの横に座り込んでしまった。
「御疲れ様♡」と囁いて彼の隣に座ると、こてん と肩に頭を乗せてきて、程無くくーくーと寝息を立て始めた。
「ラキ・・・・ 頑張る貴方が見れて私は幸せでした。 勝手な事をした私を 後でおしおきしてくださいね」
力の抜けていくラキの肩に腕を回して 柔らかい黒髪に唇を落として 薄く微笑みながらシンがそっと呟いた。
◆BBSが携帯だと読めないので(私だけか?)こっちにも同じの載せておきます。
歯が痛い!ラスボスです(*゚∀゚*)きっと虫歯!
大会の一回戦、あっさり終わりました。
ねー。さっくりねー。終わったねー。
次は午後の部ねー。
その前にね。あれですよ。
★がきますよ。Rですよ。
Rってよく分からんのですが、どこまでがR15なんでしょうか?チューまで?乳こねくり回すのはR15ですか?
その辺よく分からんす。
なのでうちのは★って表記です。
エロいよ!って意味で15も18も★です。
誰か御存知の方教えて下さい。
とりあえず次回は★の予定でーす♪
◆拍手お返事◆
K様
いつもいつもありがとうございまっす!
「一等賞」取れましたねーw幸先良さそうです♪
そう、カイトめっさ喜んでます♪賞品の弓のことなんかすっかり忘れて大会を楽しんじゃってますw
ほんでw ラキ忍者なんですよねーw 紳士が変なんで忘れがち★
拍手のお礼漫画もありがとうです!
描いてるこちらもとっても楽しいので早く続きが描きたいです~♪
そろそろ紳士、敬語じゃなくなるかもね~★