文【warm × tender snow】11
「キスなんかしてやるんじゃなかった・・・」
ちょっとだけチュッとしてやれば納得するだろうと思ったのが甘かった。
そんなんで満足する奴じゃなかったんだ。あいつはド変態だった。
まだ火照る顔をペチペチと叩きながら小走りで人込みを抜けていくラキ。
その先の人気の無い木陰で少し休もうと向かう途中ふと足元に目がいった。
「ぁ・・・、靴の紐解けてる」
ごっっ!!!!
「~~~~・・・・・・・・・っ!!」
「~~~~・・・・・・・・・っ!!」
結び直そうとしゃがみ掛けたその先に、切り株に腰掛けて地図と睨めっこをしているカイトの頭があった。
鈍い音を響かせて、思い切り頭突きをくらったふたりがその場でゴロゴロとのた打ち回る。
「ぃ・・・・・・・・・・ってぇぇぇぇ~~~・・・・」
「・・・・・・・ んぐぅうぅぅぅぅ~~~・・・・・」
「・・・・ぁ、マスター おかえり」(ヒリヒリ)
「ん・・・・・」(ヒリヒリ)
お互い涙目になりながら、カイトは弾みで舞い落ちた地図を拾って、ラキは改めて靴の紐を結び直した。
何となく気まずい雰囲気の中、カイトが静かに口を開く。
「えーと・・・・ マスター? あのさ・・・」
「・・・・・・・・・・。 ラキでいい」
「あ、うん ・・・ラキ 訊いてもいいかな」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・(駄目かな?)」
「何で手伝ってくれるのか だろ? お前の弓ごときの為に。」
「えっ?あ、うん そう それ。」
「・・・・・・・借り、作りたくねぇから」
「・・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
意味が分からず自分の顔を覗き込んでくるカイトを避けるようにその先の小さな木陰へ歩き出す。
しかし数歩歩いて立ち止まり、しばらく考えた後、急に声を張り上げた。
「っあー駄目だ!! こんなん俺らしくねぇ!」
「っ!?」(ビクッ)
「いつまでもモヤモヤしてたってしょうがねぇし」
「??」(ドキドキ)
そう言うと大きな溜め息をついてクルッとこちらに向き直す。
そんなラキの様子を大きな目を見開いて黙って見詰めていると、ラキが大股で近付いてきた。
「カイト」
「なに??」
「ごめんな!」
「えっ?」
「その ほら 色々と なんつーか とにかくすまん」
「??? いいよ?」
「・・・・・・・・、軽いな・・・・」
「え、だって ラキがもう怒ってないなら良かった」
「・・・・・・・・・・・・・うん そうだな」
「俺もごめん 色々 巻き込んだりして」
「・・・・いいんだ それはもう」
「ありがとう♪ 今日の大会、ラキたちが手伝ってくれて俺嬉しいよ」
「・・・・・・そう か」
カイトがあっさり受け入れてくれた事が、正直何だか拍子抜け な感じもしたけど、それが何だかとても救われた気がして、少しだけ楽になった気がした。
✼拍手お返事✼
K様♡
いっつもありがとうございます♪
拍手のお礼絵でも変な漫画がスタートしましたがこちらもだらりとよろしくでーす♡
さらっさら~~~www
ちょっとだけチュッとしてやれば納得するだろうと思ったのが甘かった。
そんなんで満足する奴じゃなかったんだ。あいつはド変態だった。
まだ火照る顔をペチペチと叩きながら小走りで人込みを抜けていくラキ。
その先の人気の無い木陰で少し休もうと向かう途中ふと足元に目がいった。
「ぁ・・・、靴の紐解けてる」
ごっっ!!!!
「~~~~・・・・・・・・・っ!!」
「~~~~・・・・・・・・・っ!!」
結び直そうとしゃがみ掛けたその先に、切り株に腰掛けて地図と睨めっこをしているカイトの頭があった。
鈍い音を響かせて、思い切り頭突きをくらったふたりがその場でゴロゴロとのた打ち回る。
「ぃ・・・・・・・・・・ってぇぇぇぇ~~~・・・・」
「・・・・・・・ んぐぅうぅぅぅぅ~~~・・・・・」
「・・・・ぁ、マスター おかえり」(ヒリヒリ)
「ん・・・・・」(ヒリヒリ)
お互い涙目になりながら、カイトは弾みで舞い落ちた地図を拾って、ラキは改めて靴の紐を結び直した。
何となく気まずい雰囲気の中、カイトが静かに口を開く。
「えーと・・・・ マスター? あのさ・・・」
「・・・・・・・・・・。 ラキでいい」
「あ、うん ・・・ラキ 訊いてもいいかな」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・(駄目かな?)」
「何で手伝ってくれるのか だろ? お前の弓ごときの為に。」
「えっ?あ、うん そう それ。」
「・・・・・・・借り、作りたくねぇから」
「・・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
意味が分からず自分の顔を覗き込んでくるカイトを避けるようにその先の小さな木陰へ歩き出す。
しかし数歩歩いて立ち止まり、しばらく考えた後、急に声を張り上げた。
「っあー駄目だ!! こんなん俺らしくねぇ!」
「っ!?」(ビクッ)
「いつまでもモヤモヤしてたってしょうがねぇし」
「??」(ドキドキ)
そう言うと大きな溜め息をついてクルッとこちらに向き直す。
そんなラキの様子を大きな目を見開いて黙って見詰めていると、ラキが大股で近付いてきた。
「カイト」
「なに??」
「ごめんな!」
「えっ?」
「その ほら 色々と なんつーか とにかくすまん」
「??? いいよ?」
「・・・・・・・・、軽いな・・・・」
「え、だって ラキがもう怒ってないなら良かった」
「・・・・・・・・・・・・・うん そうだな」
「俺もごめん 色々 巻き込んだりして」
「・・・・いいんだ それはもう」
「ありがとう♪ 今日の大会、ラキたちが手伝ってくれて俺嬉しいよ」
「・・・・・・そう か」
カイトがあっさり受け入れてくれた事が、正直何だか拍子抜け な感じもしたけど、それが何だかとても救われた気がして、少しだけ楽になった気がした。
✼拍手お返事✼
K様♡
いっつもありがとうございます♪
拍手のお礼絵でも変な漫画がスタートしましたがこちらもだらりとよろしくでーす♡
さらっさら~~~www