文&絵【warm × tender snow】5
街の中央にある大きな広場。
その真ん中のステージの上で、大会の司会進行を務めるうるさいおっさんがマイクを持って騒いでいる。
そのおっさんを囲むように、たくさんのひとヒト人・・・。
大会参加者や見物人も合わせて数百人もの人間が集まって大いに盛り上がっていた。
それらの輪から少し離れた所に、カイト、アース、ラキ、シンの四人が並んで立っていて、彼らのテンションの高さに呆気に取られながら、そのやり取りを眺めていた。
『大会は今日と明日!二日間に渡って繰り広げられるよ!体調には注意だっ!頑張って一等賞ゲットしちゃってくれ!』
「「おおおーーーっ!!! やったるさぁぁあー!!!」」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
『まず今日一発目は探し物競争だっ!!』
「「よっしゃぁぁ!!」」
「ええ!? そんな 運動会的な乗りなのかー??」
「そうですね。他の競技もこんな感じですよ。」
「運動会?」
「・・・・? 知らねぇの?」
「・・・・、見た事はねぇけど知ってるよ。運動するんだろ」
「・・・・・そうですね。」
運動会を知らないなんて、と不思議そうに見てくるラキとは目を合わせずに煙草を吹かすアース。
『さあ! この競技に参加するユーたち!一チームからふたりまで出場可能だ!大事な一発目、よーく考えて選んでねっ☆』
「「ざわざわ・・・」」
「カイト」
「おう! 俺出るよー♪」
「・・・・待ってんのも暇だし、俺行くかな」
「はい。ラキ、気をつけて」
『あ、そうそう 4種目あるけど、同じ人とは2回組めないから気をつけよう!そんでもってひとりが出場できるのは2種目までだっ!更に気をつけよう!!』
「「先に言えやぁぁあーーっ!! テンダラーさぁぁーーん!!!」」
『ごめんね!忘れてた!』
「「いいよ!」」
「・・・・・・・・・・うぜぇ」
「・・・・ちょっとあのテンダラーとその辺のおっさん殴ってきていいか?」
「まぁまぁ」
「おもしれー♪」
一旦解散し、10分休憩後ルール説明をするので探し物競争に参加する者だけ中央に集まるように言われ、瞳をキラキラさせたカイトと仏頂面のラキがそこへ向かう。
人混みに消えていくそのふたりの後姿を残ったふたりが黙って見送っていた。
「・・・・・ 何のつもりだ」
咥えていた煙草を一本吸い終わる頃、人混みを見詰めたままアースがそう呟いた。
「何がですか?」
「とぼけんな こんなんお前らには何の得にもならねぇだろ」
「・・・・・ そうですね でも私のラキは見て分かるように困った人を放っておけない方なのです。」
「見て分かんねぇよ」
「あぁ それと、先の件で私達の絆を強めてくれたそのお礼も、少しだけ、ほんの少しだけ、含まれてると思って頂いても間違いではないかもしれません。」
「・・・・・・・・。 回りくどいわ。 やっぱりてめぇは気にくわねぇ。」
「くく・・・・・」
不機嫌そうに舌打ちをするアースを尻目に、シンはクスクスと静かに笑うのだった。
その真ん中のステージの上で、大会の司会進行を務めるうるさいおっさんがマイクを持って騒いでいる。
そのおっさんを囲むように、たくさんのひとヒト人・・・。
大会参加者や見物人も合わせて数百人もの人間が集まって大いに盛り上がっていた。
それらの輪から少し離れた所に、カイト、アース、ラキ、シンの四人が並んで立っていて、彼らのテンションの高さに呆気に取られながら、そのやり取りを眺めていた。
『大会は今日と明日!二日間に渡って繰り広げられるよ!体調には注意だっ!頑張って一等賞ゲットしちゃってくれ!』
「「おおおーーーっ!!! やったるさぁぁあー!!!」」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
『まず今日一発目は探し物競争だっ!!』
「「よっしゃぁぁ!!」」
「ええ!? そんな 運動会的な乗りなのかー??」
「そうですね。他の競技もこんな感じですよ。」
「運動会?」
「・・・・? 知らねぇの?」
「・・・・、見た事はねぇけど知ってるよ。運動するんだろ」
「・・・・・そうですね。」
運動会を知らないなんて、と不思議そうに見てくるラキとは目を合わせずに煙草を吹かすアース。
『さあ! この競技に参加するユーたち!一チームからふたりまで出場可能だ!大事な一発目、よーく考えて選んでねっ☆』
「「ざわざわ・・・」」
「カイト」
「おう! 俺出るよー♪」
「・・・・待ってんのも暇だし、俺行くかな」
「はい。ラキ、気をつけて」
『あ、そうそう 4種目あるけど、同じ人とは2回組めないから気をつけよう!そんでもってひとりが出場できるのは2種目までだっ!更に気をつけよう!!』
「「先に言えやぁぁあーーっ!! テンダラーさぁぁーーん!!!」」
『ごめんね!忘れてた!』
「「いいよ!」」
「・・・・・・・・・・うぜぇ」
「・・・・ちょっとあのテンダラーとその辺のおっさん殴ってきていいか?」
「まぁまぁ」
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一旦解散し、10分休憩後ルール説明をするので探し物競争に参加する者だけ中央に集まるように言われ、瞳をキラキラさせたカイトと仏頂面のラキがそこへ向かう。
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「何がですか?」
「とぼけんな こんなんお前らには何の得にもならねぇだろ」
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「くく・・・・・」
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