【Primaveraに降る雪】 登場人物
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*【Primaveraに降る雪】の登場人物は次の通りです。゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
✼✼カイト✼✼
アホの子
✼✼アース✼✼
エロ魔人
✼✼シン✼✼
変態紳士
✼✼ラキ✼✼
怒りんぼ
✼✼炎の精霊✼✼
熱い
✼✼その他約4名✼✼
素敵
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
と、いう事で たくさん出ます。出過ぎです。
いつも通りのんびりとお待ち頂けましたら幸いでございます。
✼✼カイト✼✼

✼✼アース✼✼

✼✼シン✼✼

✼✼ラキ✼✼

シンとラキのこれまでのお話⇒ 【another tender snow】
✼✼炎の精霊✼✼

✼✼その他約4名✼✼

彼らとのこれまでのお話⇒ 【ハロウィンに降る雪】 【初夢 SWEET SNOW】
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
と、いう事で たくさん出ます。出過ぎです。
いつも通りのんびりとお待ち頂けましたら幸いでございます。
追記に目次 つけときました♪ ↓
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【Primaveraに降る雪】 1 「いきなり★」
「ラキ・・・ 好きです。 愛してる・・・」
「あ、そんな大胆な・・・ ラキ・・・」
「ぇ・・・ いいんですか・・・? そんな事言うと本気にしますよ」
「・・・・はぁ ・・・はぁ あ、駄目ですよラキ・・・まだ十分に解れてないでしょう」
「そんな・・・ そんな格好で!?」
「何という腰使い・・・ 私を喰い殺す気ですか・・・」
「喰い殺すのは吸血鬼の私の特権・・・なのに・・・」
「あ・・・ ラキ・・・ 愛しすぎて・・・ 熱くて・・・ 私・・・」
「・・・日焼けしてしまいます!!」
「ぅうるっせえよ!!!!!!!!! この変態エロバカ野郎がぁぁぁああーーーっ!!!!」
「ーーー・・・ ・・・・え?」
「てめぇ・・・ 勝手に人の布団に潜り込んで来て 如何わしい夢見てんじゃねえよ!!!」
「は・・・? ここは・・・」
「何時だと思ってんだバカたれ夜中だぞ でっけぇ声でエロい寝言言いやがって・・・っ」
夜に着いた新しい街の宿屋に泊まったラキとシン。
先に寝たシンに続いて、酒場で情報収集を済ませたラキも奴の隣のベッドに潜り込んだ。
程無く 寝たはずのシンがもぞもぞとラキの布団に入ってきたのに気付いたが、まぁいいかと放っといた。
しばらくしてうとうとし始めた途端これだ・・・。
「・・・ ぁ・・・ なんだ・・・ 夢だったんですね・・・ どうりで、やけに素直なラキだなぁ~って・・・」
「ったく、勝手に寝るならまだ我慢してやったっつのに うるさくて眠れねぇよ 出て行け」
「っえ~・・・ 嫌です。ラキに巻き付いて寝たいです。」
「巻くなよ きめえな」
「大体何で別のベッドで寝なきゃいけないのですか。 こんなに愛してるのに。」
「何で一緒に寝なきゃいけねぇんだよ。 親子か!」
「恋人です♡」
「・・・お前なぁ」
こいつはあれからますます調子に乗るようになって、今まで以上にベタベタしてくるようになった。
「俺は眠いんだよ。 分かったから横で大人しく寝ろ」
「・・・・」
「何だよ」
「・・・眠れますか?」
「は?」
さっき怒鳴りながら捲った布団を口元まで引っ張ってきて、寝直そうと目を閉じかけると シンの深紅の瞳が覗き込んできた。
見詰め返すと互いの額がこつんとぶつかった。
「だってほら・・・ ラキ、少し赤くなってますよ」
「・・・っ! バッ・・・」
「さっきの私の寝言を聞いて、想像しちゃいました? もしかして・・・」
「ん・・・なわけねぇだろ お前じゃあるまいしっ」
「よく分かりましたね あの夢の途中で目が覚めたので、私ムラムラしっ放しなんですけど」
「お前はいつでも盛ってるだろが・・・。 おい・・・ 触らせんなよ 離せって」
「じゃあ・・・ 触っていいですか?」
「じゃあって何だよじゃあって! バカッ・・・ やめろっ ・・・・ぁっ」
そりゃあ 俺だって男だし、シンは変態でエロくて馬鹿でうぜぇけど嫌いってわけじゃないし。
夢とはいえ真横でそんな寝言言われたら気になるに決まってるだろ。
「ラキ・・・ いいですか? 今日は・・・ 抱かせてくれますか?」
「ぅ・・・っ」
「ラキだって溜まってるでしょう あれからもう随分経ちますよ 我慢できません。
だから私あんな夢見ちゃうんですよ・・・」
そう 実はあれからまだ1回もヤッてなかったりする。
毎日毎晩絡まってくるシンを、あれこれと理由をつけてかわしていた。
今日もわざと酒場で時間を潰してきたラキだった。
「待・・・て」
「ラキ・・・ ほら ラキのここも、私と同じになってますよ」
ラキの手を掴んでシンのそこを握らせてくる。
反対にシンの手はラキのそこを握ってきた。
少しためらいながら握る様子からシンなりに気を遣ってるんだろう。
また今日も拒否られるかもしれないって思ってるのかもしれない。
いつも強引に絡んでくるくせに・・・。余裕な顔をして実はラキの気をうかがってるのがバレバレだ。
「・・・ん ・・・っ」
「ね・・・? ラキ・・・ ・・・」
「だ・・・っ やめ・・・」
「何故? 私 もう我慢できませんよ」
何だよ。そんな目で見るなよ。
こいつだって男だ。何日も我慢させられたらそろそろ限界なのも分かってる。
俺だってそうだ。
でも・・・
「ャ・・・ ヤルと・・・」
「はい・・・?」
「ヤルと、 ・・・っ 次の日動けなくなんだよ・・・っ!」
「・・・!」
「朝、日課の腹筋ができなくなる から 困る・・・っ!!」
「は・・・ はあ!? それが・・・ 理由ですか?」
細かった奴の瞳が大きく見開かれて、同時に口もぽかんと開いている。
ラキのそこを握る手もピタリと止まっていた。
「あ? 何だよ・・・」
「・・・ はぁ~~~~~~~~~~~~~・・・」(深い溜め息)
「あぁ??」
「何だ そういうことでしたか・・・。 私はてっきり、あの時以来嫌われてしまったのかと・・・」
「あぁぁ?? 何でだよ・・・」
「それは・・・ あの時はまあ割と強引でしたし・・・ 初めてなのに少しやり過ぎましたし・・・
あれ以降何となく避けられてる気もして、私なりに反省してました。」
「・・・ それは・・・」
「あんな事をしてしまったわけですから、でももう昔のようには戻れないと思い、それならこのままこの想いを貫こうと普段通りでいたんですが、最近少ししつこ過ぎたかもとも考えていました。」
「・・・考え過ぎだ 馬鹿」
「それだけあなたが好きなんですよ ラキ」
何だよこいつ そんな事考えてたのかよ
こいつの頭の中はほとんどが変な妄想ばっかりだと思ってたのに
シンって・・・ 俺が思ってるより 俺の事を想ってくれてんのか?
「・・・ぁ シ・・・ン」
「はい ・・・溢れてきましたね ここ」
「そう言うお前だって・・・ さっきよりでかくなってんぞ」
「当然です。 ラキの手に扱かれてるんですから」
「んあ・・・ あ・・・」
「これからは・・・ 無理はさせませんから せめて・・・ 一緒にイカせて・・・ ラキ・・・」
そう言うと切ない瞳で見つめてくる。
その瞳からの視線に耐えられなくて、ラキからシンにキスをしてしまった。
上唇をペロリと舐めるとすぐにシンの舌が出てきてラキの中に入ってくる。
尖った舌が歯の裏と上あごをなぞって、次にラキの舌に絡みつく。
口の隙間から液が漏れてポタポタ零れ落ちても全く気にならなくなっていた。
久しぶりのキス。奴の舌は熱くていやらしくて、それだけでもう出てしまいそうだ。
心臓が勝手にバクバク鳴って煩い。
こんなのがシンに聞かれたらまた調子こくに決まってる。
「ふぁ・・・ あ・・・ ヤバ・・・」
「ほら 一緒に握って・・・ そう 上下に・・・ あなたの一番感じる強さでいいですよ・・・ 」
「うるせ・・・っ も、黙れって・・・ ハァ・・・」
「シーツがビショビショですね どっちの液の所為でしょうね・・・」
「黙れって・・・!」
静かにクスクスと声を漏らして笑う憎たらしい口を塞ぐ為にもう一度キスをする。
ちゅくちゅくと貪られ我慢できずに今度はラキの口から声が漏れる。
恥ずかしくて堪らないのに、凄く気持ちよくて、勝手に感じて悦んでしまう自分の身体に腹が立った。
「あ、そんな大胆な・・・ ラキ・・・」
「ぇ・・・ いいんですか・・・? そんな事言うと本気にしますよ」
「・・・・はぁ ・・・はぁ あ、駄目ですよラキ・・・まだ十分に解れてないでしょう」
「そんな・・・ そんな格好で!?」
「何という腰使い・・・ 私を喰い殺す気ですか・・・」
「喰い殺すのは吸血鬼の私の特権・・・なのに・・・」
「あ・・・ ラキ・・・ 愛しすぎて・・・ 熱くて・・・ 私・・・」
「・・・日焼けしてしまいます!!」
「ぅうるっせえよ!!!!!!!!! この変態エロバカ野郎がぁぁぁああーーーっ!!!!」
「ーーー・・・ ・・・・え?」
「てめぇ・・・ 勝手に人の布団に潜り込んで来て 如何わしい夢見てんじゃねえよ!!!」
「は・・・? ここは・・・」
「何時だと思ってんだバカたれ夜中だぞ でっけぇ声でエロい寝言言いやがって・・・っ」
夜に着いた新しい街の宿屋に泊まったラキとシン。
先に寝たシンに続いて、酒場で情報収集を済ませたラキも奴の隣のベッドに潜り込んだ。
程無く 寝たはずのシンがもぞもぞとラキの布団に入ってきたのに気付いたが、まぁいいかと放っといた。
しばらくしてうとうとし始めた途端これだ・・・。
「・・・ ぁ・・・ なんだ・・・ 夢だったんですね・・・ どうりで、やけに素直なラキだなぁ~って・・・」
「ったく、勝手に寝るならまだ我慢してやったっつのに うるさくて眠れねぇよ 出て行け」
「っえ~・・・ 嫌です。ラキに巻き付いて寝たいです。」
「巻くなよ きめえな」
「大体何で別のベッドで寝なきゃいけないのですか。 こんなに愛してるのに。」
「何で一緒に寝なきゃいけねぇんだよ。 親子か!」
「恋人です♡」
「・・・お前なぁ」
こいつはあれからますます調子に乗るようになって、今まで以上にベタベタしてくるようになった。
「俺は眠いんだよ。 分かったから横で大人しく寝ろ」
「・・・・」
「何だよ」
「・・・眠れますか?」
「は?」
さっき怒鳴りながら捲った布団を口元まで引っ張ってきて、寝直そうと目を閉じかけると シンの深紅の瞳が覗き込んできた。
見詰め返すと互いの額がこつんとぶつかった。
「だってほら・・・ ラキ、少し赤くなってますよ」
「・・・っ! バッ・・・」
「さっきの私の寝言を聞いて、想像しちゃいました? もしかして・・・」
「ん・・・なわけねぇだろ お前じゃあるまいしっ」
「よく分かりましたね あの夢の途中で目が覚めたので、私ムラムラしっ放しなんですけど」
「お前はいつでも盛ってるだろが・・・。 おい・・・ 触らせんなよ 離せって」
「じゃあ・・・ 触っていいですか?」
「じゃあって何だよじゃあって! バカッ・・・ やめろっ ・・・・ぁっ」
そりゃあ 俺だって男だし、シンは変態でエロくて馬鹿でうぜぇけど嫌いってわけじゃないし。
夢とはいえ真横でそんな寝言言われたら気になるに決まってるだろ。
「ラキ・・・ いいですか? 今日は・・・ 抱かせてくれますか?」
「ぅ・・・っ」
「ラキだって溜まってるでしょう あれからもう随分経ちますよ 我慢できません。
だから私あんな夢見ちゃうんですよ・・・」
そう 実はあれからまだ1回もヤッてなかったりする。
毎日毎晩絡まってくるシンを、あれこれと理由をつけてかわしていた。
今日もわざと酒場で時間を潰してきたラキだった。
「待・・・て」
「ラキ・・・ ほら ラキのここも、私と同じになってますよ」
ラキの手を掴んでシンのそこを握らせてくる。
反対にシンの手はラキのそこを握ってきた。
少しためらいながら握る様子からシンなりに気を遣ってるんだろう。
また今日も拒否られるかもしれないって思ってるのかもしれない。
いつも強引に絡んでくるくせに・・・。余裕な顔をして実はラキの気をうかがってるのがバレバレだ。
「・・・ん ・・・っ」
「ね・・・? ラキ・・・ ・・・」
「だ・・・っ やめ・・・」
「何故? 私 もう我慢できませんよ」
何だよ。そんな目で見るなよ。
こいつだって男だ。何日も我慢させられたらそろそろ限界なのも分かってる。
俺だってそうだ。
でも・・・
「ャ・・・ ヤルと・・・」
「はい・・・?」
「ヤルと、 ・・・っ 次の日動けなくなんだよ・・・っ!」
「・・・!」
「朝、日課の腹筋ができなくなる から 困る・・・っ!!」
「は・・・ はあ!? それが・・・ 理由ですか?」
細かった奴の瞳が大きく見開かれて、同時に口もぽかんと開いている。
ラキのそこを握る手もピタリと止まっていた。
「あ? 何だよ・・・」
「・・・ はぁ~~~~~~~~~~~~~・・・」(深い溜め息)
「あぁ??」
「何だ そういうことでしたか・・・。 私はてっきり、あの時以来嫌われてしまったのかと・・・」
「あぁぁ?? 何でだよ・・・」
「それは・・・ あの時はまあ割と強引でしたし・・・ 初めてなのに少しやり過ぎましたし・・・
あれ以降何となく避けられてる気もして、私なりに反省してました。」
「・・・ それは・・・」
「あんな事をしてしまったわけですから、でももう昔のようには戻れないと思い、それならこのままこの想いを貫こうと普段通りでいたんですが、最近少ししつこ過ぎたかもとも考えていました。」
「・・・考え過ぎだ 馬鹿」
「それだけあなたが好きなんですよ ラキ」
何だよこいつ そんな事考えてたのかよ
こいつの頭の中はほとんどが変な妄想ばっかりだと思ってたのに
シンって・・・ 俺が思ってるより 俺の事を想ってくれてんのか?
「・・・ぁ シ・・・ン」
「はい ・・・溢れてきましたね ここ」
「そう言うお前だって・・・ さっきよりでかくなってんぞ」
「当然です。 ラキの手に扱かれてるんですから」
「んあ・・・ あ・・・」
「これからは・・・ 無理はさせませんから せめて・・・ 一緒にイカせて・・・ ラキ・・・」
そう言うと切ない瞳で見つめてくる。
その瞳からの視線に耐えられなくて、ラキからシンにキスをしてしまった。
上唇をペロリと舐めるとすぐにシンの舌が出てきてラキの中に入ってくる。
尖った舌が歯の裏と上あごをなぞって、次にラキの舌に絡みつく。
口の隙間から液が漏れてポタポタ零れ落ちても全く気にならなくなっていた。
久しぶりのキス。奴の舌は熱くていやらしくて、それだけでもう出てしまいそうだ。
心臓が勝手にバクバク鳴って煩い。
こんなのがシンに聞かれたらまた調子こくに決まってる。
「ふぁ・・・ あ・・・ ヤバ・・・」
「ほら 一緒に握って・・・ そう 上下に・・・ あなたの一番感じる強さでいいですよ・・・ 」
「うるせ・・・っ も、黙れって・・・ ハァ・・・」
「シーツがビショビショですね どっちの液の所為でしょうね・・・」
「黙れって・・・!」
静かにクスクスと声を漏らして笑う憎たらしい口を塞ぐ為にもう一度キスをする。
ちゅくちゅくと貪られ我慢できずに今度はラキの口から声が漏れる。
恥ずかしくて堪らないのに、凄く気持ちよくて、勝手に感じて悦んでしまう自分の身体に腹が立った。
【Primaveraに降る雪】 2 「続いて★」
肌蹴た布団を口元まで引っ張ってきたその奥で、互いの塊を重ね合わせて欲望のままに扱いていく。
部屋の明かりがふたりの間から差し込み、暗闇の中でぐちゅぐちゅと音を立てる2本の熱がぬらぬらと光った。
「ラキ・・・ ほら見て これ、私が貴方を好きだという証拠ですよ」
「馬・・・鹿やろ・・・」
そんな恥ずかしい事 いちいち言うんじゃねぇよ・・・
息を荒くしながらも鋭い目付きでシンを睨みつける。
力一杯睨まれたシンは、背筋をゾクゾクと震わせながら熱い溜め息を漏らした。
「また・・・ 馬鹿馬鹿言うと興奮するって言ったでしょう」
「ぅ・・・あっ ・・・ぁあ!」
2本の熱を握って上下に扱くラキの手を、シンの手が上から包み込んでいる。
とろとろになったラキのその先端に指を当てグリグリと弄るとぎゅっと摘んだ。
腹をビクンと震わせて、その刺激に耐えられずにラキの身体がどんどん前かがみになっていく。
「あっ・・・ ゃ・・・ぁ んぅ・・・っ ぁあっ!」
「ラキ・・・ 美味しそう♡」
縮こまったラキの背中を眺めながら薄っすらと笑うシン。
感じてビクビクと動く肩に口付けると熱い舌でねっとりと舐め回した。
「んああっ! ・・・・っ! 痛っ! 痛ぇよ馬鹿! 噛むんじゃねぇっ!」
抑えきれずについ歯を立てると当然の如くラキが怒り出した。
再びシンを睨んでやろうと顔を上げたラキの唇をペロリと舐めて今度はシンが身体をかがめる。
「あっ!! 駄・・・っ!! んあっ!! ・・・っ シ・・・ンッ!!」
布団に潜り込んだシンの口が、限界まで張り詰めたラキのそこを咥え込む。
先程から絶え間無く溢れて漏れて零れ落ちる液を全部舐め取って音を立てて貪っていった。
舌を出しながら咥え上下に揺れる頭。
シンの口の中でますます濡れてとろけてどんどん大きくなる中心をラキ自身に握らせる。
「はっ・・・ あっ・・・! ゃぁあっ・・・ 出る・・・からっ!!」
自分自身の根元を握るラキの指も一緒に舐めながら、ドロドロになった塊を、丁寧に、強く、深く、
奥まで咥え込んで追い込んでいく。
「んああ・・・ 馬鹿・・・ 馬鹿・・・ ぁ・・・イッ・・・ は・・・っ あ ああ・・・」
「出して ラキ・・・ ・・・」
ヤバイ・・・ 快すぎて・・・ 頭グラグラする・・・
こいつの髪 サラサラで綺麗だな・・・ くっそムカツク・・・
駄目だ 目の前のこいつの事しか考えられなくなってる・・・ 腹立つ・・・
揺れるシンの頭を抱えて時折息を止めて喘ぐラキ。
シンは薄目を開けるとグチュグチュと根元まで咥えながら、両手でラキの尻を掴んで自分へ引き寄せると更に奥まで頬張ってきつく吸い上げた。
「ぁああっ・・・! も、無理・・・ 出る・・・っ 出っ・・・んあっ! あああ・・・っ!!」
ガクガクと全身を震わせながらシンの口中に熱いものを放出する。
口を大きく開けて、それでも漏れる声は微かで、小さく、息を吸うのも忘れて達していた。
「ん・・・ 」
「・・・は・・・ぁ は・・・ぁ・・・ ・・・ はぁ・・・ 」
「・・・んん ・・・ ・・・たくさん出ましたね」
「はあ・・・ はぁ・・・ 飲むんじゃねぇよ 馬鹿やろ・・・」
「キス・・・ 出来ませんね」
「・・・」
俺の出したヤツがシンの口から零れてる・・・。
エロ過ぎだろこいつ・・・。
もう・・・ こっち見んなよ。
「ラキ・・・ ラキ・・・ 私ももう出そうです・・・。 ラキの・・・お腹に 出してもいいですか・・・」
「・・・っ」
そう言うと硬くなって上を向いたそこを自分で扱き始めた。
その手の動きを速めながら真っ赤に揺れる瞳でラキを真っ直ぐ見詰めてくる。
「はぁ・・・ ラキ・・・ 愛してる・・・ ん・・・」
「・・・・・っ」
限界まで高めてきつく目を閉じ、ラキの腹筋に当たる角度で自身を扱いていくシン。
歯を食いしばって静かに呼吸をするシンから目を離せずにじっと見ていたラキは
無意識に 自分の名を呟く彼の唇に口付けていた。
ラキの出したものでまみれていたシンの口の中にラキの舌が入ってくる。
シンの顔を両手で包み込んで熱い舌を舐め回した。
「んぅ・・・ ぁ・・・ っくぅ・・・っ !!」
「・・・・・・・・っ」
溜め込んだ白いものをラキの腹に飛び散らせて果てる。
息を切らせるその口から離れると「あっつ・・・」とラキが呟いた。
「馬鹿・・・ 前も俺の咥えた口でキスしたじゃねぇか・・・」
「・・・・ハァ ・・・ ・・・ぇ ・・・そうでしたか・・・ 久し振りだったので・・・」
「覚えてねぇのかよ」
「気持ちよかった事は鮮明に覚えてますよ 今日もとても良かったです♡ ありがとうラキ♡」
「ん・・・ 俺も今日は・・・ 良かった。 けど・・・」
「はい?」
「もう眠い 寝るぞ」
「・・・はい♡ ここで我慢するのもまた興奮しますねィダダダダダダダダダ・・・ッ!!! 頭皮が痛いっ!!」
ニヤリと笑うシンの髪を思い切り引っ張って背中を向けるラキ。
シーツで自分の身体を拭きながら眠る体勢に入るラキをシンが後ろから抱き締めた。
「貴方の傍に居られるだけで私は幸せです」
「・・・・・うん」
「背中を向けられると色々妄想してまた勃ってしまうのでこっちを向いて頂けませんかァダダダダダダダ・・・ッ!! 腕が痛いっ!!」
「こんの変態吸血鬼! マジで退治してやろうかなあ!!! てめえは床で寝ろっ!!」
「ああ・・・ それもまた・・・」
「おいいいいいっ!!! はぁーなぁーぢぃー!!!!!!」 ╬
部屋の明かりがふたりの間から差し込み、暗闇の中でぐちゅぐちゅと音を立てる2本の熱がぬらぬらと光った。
「ラキ・・・ ほら見て これ、私が貴方を好きだという証拠ですよ」
「馬・・・鹿やろ・・・」
そんな恥ずかしい事 いちいち言うんじゃねぇよ・・・
息を荒くしながらも鋭い目付きでシンを睨みつける。
力一杯睨まれたシンは、背筋をゾクゾクと震わせながら熱い溜め息を漏らした。
「また・・・ 馬鹿馬鹿言うと興奮するって言ったでしょう」
「ぅ・・・あっ ・・・ぁあ!」
2本の熱を握って上下に扱くラキの手を、シンの手が上から包み込んでいる。
とろとろになったラキのその先端に指を当てグリグリと弄るとぎゅっと摘んだ。
腹をビクンと震わせて、その刺激に耐えられずにラキの身体がどんどん前かがみになっていく。
「あっ・・・ ゃ・・・ぁ んぅ・・・っ ぁあっ!」
「ラキ・・・ 美味しそう♡」
縮こまったラキの背中を眺めながら薄っすらと笑うシン。
感じてビクビクと動く肩に口付けると熱い舌でねっとりと舐め回した。
「んああっ! ・・・・っ! 痛っ! 痛ぇよ馬鹿! 噛むんじゃねぇっ!」
抑えきれずについ歯を立てると当然の如くラキが怒り出した。
再びシンを睨んでやろうと顔を上げたラキの唇をペロリと舐めて今度はシンが身体をかがめる。
「あっ!! 駄・・・っ!! んあっ!! ・・・っ シ・・・ンッ!!」
布団に潜り込んだシンの口が、限界まで張り詰めたラキのそこを咥え込む。
先程から絶え間無く溢れて漏れて零れ落ちる液を全部舐め取って音を立てて貪っていった。
舌を出しながら咥え上下に揺れる頭。
シンの口の中でますます濡れてとろけてどんどん大きくなる中心をラキ自身に握らせる。
「はっ・・・ あっ・・・! ゃぁあっ・・・ 出る・・・からっ!!」
自分自身の根元を握るラキの指も一緒に舐めながら、ドロドロになった塊を、丁寧に、強く、深く、
奥まで咥え込んで追い込んでいく。
「んああ・・・ 馬鹿・・・ 馬鹿・・・ ぁ・・・イッ・・・ は・・・っ あ ああ・・・」
「出して ラキ・・・ ・・・」
ヤバイ・・・ 快すぎて・・・ 頭グラグラする・・・
こいつの髪 サラサラで綺麗だな・・・ くっそムカツク・・・
駄目だ 目の前のこいつの事しか考えられなくなってる・・・ 腹立つ・・・
揺れるシンの頭を抱えて時折息を止めて喘ぐラキ。
シンは薄目を開けるとグチュグチュと根元まで咥えながら、両手でラキの尻を掴んで自分へ引き寄せると更に奥まで頬張ってきつく吸い上げた。
「ぁああっ・・・! も、無理・・・ 出る・・・っ 出っ・・・んあっ! あああ・・・っ!!」
ガクガクと全身を震わせながらシンの口中に熱いものを放出する。
口を大きく開けて、それでも漏れる声は微かで、小さく、息を吸うのも忘れて達していた。
「ん・・・ 」
「・・・は・・・ぁ は・・・ぁ・・・ ・・・ はぁ・・・ 」
「・・・んん ・・・ ・・・たくさん出ましたね」
「はあ・・・ はぁ・・・ 飲むんじゃねぇよ 馬鹿やろ・・・」
「キス・・・ 出来ませんね」
「・・・」
俺の出したヤツがシンの口から零れてる・・・。
エロ過ぎだろこいつ・・・。
もう・・・ こっち見んなよ。
「ラキ・・・ ラキ・・・ 私ももう出そうです・・・。 ラキの・・・お腹に 出してもいいですか・・・」
「・・・っ」
そう言うと硬くなって上を向いたそこを自分で扱き始めた。
その手の動きを速めながら真っ赤に揺れる瞳でラキを真っ直ぐ見詰めてくる。
「はぁ・・・ ラキ・・・ 愛してる・・・ ん・・・」
「・・・・・っ」
限界まで高めてきつく目を閉じ、ラキの腹筋に当たる角度で自身を扱いていくシン。
歯を食いしばって静かに呼吸をするシンから目を離せずにじっと見ていたラキは
無意識に 自分の名を呟く彼の唇に口付けていた。
ラキの出したものでまみれていたシンの口の中にラキの舌が入ってくる。
シンの顔を両手で包み込んで熱い舌を舐め回した。
「んぅ・・・ ぁ・・・ っくぅ・・・っ !!」
「・・・・・・・・っ」
溜め込んだ白いものをラキの腹に飛び散らせて果てる。
息を切らせるその口から離れると「あっつ・・・」とラキが呟いた。
「馬鹿・・・ 前も俺の咥えた口でキスしたじゃねぇか・・・」
「・・・・ハァ ・・・ ・・・ぇ ・・・そうでしたか・・・ 久し振りだったので・・・」
「覚えてねぇのかよ」
「気持ちよかった事は鮮明に覚えてますよ 今日もとても良かったです♡ ありがとうラキ♡」
「ん・・・ 俺も今日は・・・ 良かった。 けど・・・」
「はい?」
「もう眠い 寝るぞ」
「・・・はい♡ ここで我慢するのもまた興奮しますねィダダダダダダダダダ・・・ッ!!! 頭皮が痛いっ!!」
ニヤリと笑うシンの髪を思い切り引っ張って背中を向けるラキ。
シーツで自分の身体を拭きながら眠る体勢に入るラキをシンが後ろから抱き締めた。
「貴方の傍に居られるだけで私は幸せです」
「・・・・・うん」
「背中を向けられると色々妄想してまた勃ってしまうのでこっちを向いて頂けませんかァダダダダダダダ・・・ッ!! 腕が痛いっ!!」
「こんの変態吸血鬼! マジで退治してやろうかなあ!!! てめえは床で寝ろっ!!」
「ああ・・・ それもまた・・・」
「おいいいいいっ!!! はぁーなぁーぢぃー!!!!!!」 ╬
【Primaveraに降る雪】 3
「・・・ 眠い・・・ 眩しい・・・」
黒尽くめで日除けのグラサンを掛けた長身の男がひとり、
宿屋の食堂で遅めの朝食を摂って、手で顔を覆いながら大きく欠伸をしていた。
日課の朝の運動に出掛けるラキに、寝惚けて腹を思い切り踏まれ悶え苦しんだ後、仕方なく起きる事にしたシン。
「・・・ん、 まだあの辺りを走ってますね。 ・・・・可愛いなぁ♡」
欠伸をして目を閉じたままラキの気配を探る。
食堂の隅に腰掛けてニヤニヤと笑う怪しい様子を他の宿泊客にジロジロと見られてはっと我に返った。
「・・・ ラキが戻ってくるまでギルドで情報収集でもしてましょうか・・・」
コホンとひとつ咳払いをして宿屋の隣にあるギルドへ向かった。
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
「う~~ん・・・ この依頼の "おっさん妖精" って俺見た事あるような気がするなぁ どこだったかなぁ・・・」
ギルドに入ってすぐの壁に新しい依頼内容が書かれた張り紙が所狭しとびっしり貼り付けてある。
そのたくさんあるうちの一枚を眺めながら小柄な少年がうんうん唸っていた。
ラキよりも若くて小さくて、ブツブツ呟きながら柔らかい金髪がふわふわと揺れている。
「確か・・・ ここに来る途中の森にでっかい切り株があって・・・ そこの影に・・・ いや、その前の湖だったかなぁ・・・」
思い出しそうで思い出せなくて、その場で小刻みに屈伸運動をする少年。
その動きが可笑しくてついクスリと微笑むと「ん?」とこちらを振り向いた。
「あ、ごめん。 邪魔だった? 見るよね? 今朝新しく更新されたばっかだよ」
「いえ、 大丈夫ですよ。 余りにも熱心に眺めているのでつい・・・」
壁の前から離れようとする少年。 黄金色をした大きな瞳をしていて、左頬には不思議な紋様があった。
「うん、アースが向こうで他の依頼を探してくる間に、俺も何か探しとこうと思って見てたんだけど・・・」
「アース・・・? あぁ、お連れの方ですね」
少年が指差す向こう側に目をやると、建物の隅の一際薄暗い一角に数人、張り紙ではなくきちんと綴じられた本を静かに眺めているのが見える。
「・・・ あそこが そうですか・・・」と少年には聞こえないように小さく呟いてニッコリと顔を戻した。
「俺、カイト! そのグラサンかっこいいな♪ 見えてるのか? 真っ黒真っ黒!」
「私はシンといいます。 眩しいのが苦手なもので・・・。 これでもはっきり見えますよ」
カイトが目をキラキラさせてシンの瞳を覗き込んでくる。
爪先立ちで背伸びをしながら大きく目を見開いてマジマジと見詰めてくるカイトの姿が可笑しくて、シンはまたクスリと微笑んだ。
「・・・・・ぁ」
「・・・はい?」
今までニコニコしていたカイトが急に真面目な表情になる。
何かに気付いたのか、さっきよりもぐんと小さな声で聞いてきた。
「・・・・・ シンって・・・ もしかして・・・」
「・・・ ・・・ええ 人間ではありません」
次の瞬間、何倍ものキラキラを舞い散らせて満面の笑みを浮かべるカイト。
「・・・・っ!! やっぱり?」 ♪ ♬ ♪
「よく分かりましたね。 ・・・でも、貴方も少し特殊ですね。 随分久し振りに見ます。」
「??? 俺は人間だよ?」
「ええ そうですね その能力を大切にして下さい」
「??? シンって魔法使い? ひとりで来たの? シンも依頼請けに来たのか? 他にも人間じゃない奴いる? あと・・・」
珍しいものが見れた喜びと興奮で次々に質問してくるカイト。
好奇心の塊からの質問責めに少し面食らいながらも「まぁまぁ」と少年の肩をポンポンと叩いた。
他の客の邪魔になるからと、依頼書の壁から離れすぐ横のカウンターへ促すとカイトは素直にそれに応じ、シンの横にちょこんと腰掛けた。
黒尽くめで日除けのグラサンを掛けた長身の男がひとり、
宿屋の食堂で遅めの朝食を摂って、手で顔を覆いながら大きく欠伸をしていた。
日課の朝の運動に出掛けるラキに、寝惚けて腹を思い切り踏まれ悶え苦しんだ後、仕方なく起きる事にしたシン。
「・・・ん、 まだあの辺りを走ってますね。 ・・・・可愛いなぁ♡」
欠伸をして目を閉じたままラキの気配を探る。
食堂の隅に腰掛けてニヤニヤと笑う怪しい様子を他の宿泊客にジロジロと見られてはっと我に返った。
「・・・ ラキが戻ってくるまでギルドで情報収集でもしてましょうか・・・」
コホンとひとつ咳払いをして宿屋の隣にあるギルドへ向かった。
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
「う~~ん・・・ この依頼の "おっさん妖精" って俺見た事あるような気がするなぁ どこだったかなぁ・・・」
ギルドに入ってすぐの壁に新しい依頼内容が書かれた張り紙が所狭しとびっしり貼り付けてある。
そのたくさんあるうちの一枚を眺めながら小柄な少年がうんうん唸っていた。
ラキよりも若くて小さくて、ブツブツ呟きながら柔らかい金髪がふわふわと揺れている。
「確か・・・ ここに来る途中の森にでっかい切り株があって・・・ そこの影に・・・ いや、その前の湖だったかなぁ・・・」
思い出しそうで思い出せなくて、その場で小刻みに屈伸運動をする少年。
その動きが可笑しくてついクスリと微笑むと「ん?」とこちらを振り向いた。
「あ、ごめん。 邪魔だった? 見るよね? 今朝新しく更新されたばっかだよ」
「いえ、 大丈夫ですよ。 余りにも熱心に眺めているのでつい・・・」
壁の前から離れようとする少年。 黄金色をした大きな瞳をしていて、左頬には不思議な紋様があった。
「うん、アースが向こうで他の依頼を探してくる間に、俺も何か探しとこうと思って見てたんだけど・・・」
「アース・・・? あぁ、お連れの方ですね」
少年が指差す向こう側に目をやると、建物の隅の一際薄暗い一角に数人、張り紙ではなくきちんと綴じられた本を静かに眺めているのが見える。
「・・・ あそこが そうですか・・・」と少年には聞こえないように小さく呟いてニッコリと顔を戻した。
「俺、カイト! そのグラサンかっこいいな♪ 見えてるのか? 真っ黒真っ黒!」
「私はシンといいます。 眩しいのが苦手なもので・・・。 これでもはっきり見えますよ」
カイトが目をキラキラさせてシンの瞳を覗き込んでくる。
爪先立ちで背伸びをしながら大きく目を見開いてマジマジと見詰めてくるカイトの姿が可笑しくて、シンはまたクスリと微笑んだ。
「・・・・・ぁ」
「・・・はい?」
今までニコニコしていたカイトが急に真面目な表情になる。
何かに気付いたのか、さっきよりもぐんと小さな声で聞いてきた。
「・・・・・ シンって・・・ もしかして・・・」
「・・・ ・・・ええ 人間ではありません」
次の瞬間、何倍ものキラキラを舞い散らせて満面の笑みを浮かべるカイト。
「・・・・っ!! やっぱり?」 ♪ ♬ ♪
「よく分かりましたね。 ・・・でも、貴方も少し特殊ですね。 随分久し振りに見ます。」
「??? 俺は人間だよ?」
「ええ そうですね その能力を大切にして下さい」
「??? シンって魔法使い? ひとりで来たの? シンも依頼請けに来たのか? 他にも人間じゃない奴いる? あと・・・」
珍しいものが見れた喜びと興奮で次々に質問してくるカイト。
好奇心の塊からの質問責めに少し面食らいながらも「まぁまぁ」と少年の肩をポンポンと叩いた。
他の客の邪魔になるからと、依頼書の壁から離れすぐ横のカウンターへ促すとカイトは素直にそれに応じ、シンの横にちょこんと腰掛けた。
【Primaveraに降る雪】 4
「私もマスターと世界中を旅してまして、昨日の夜この街に着きました」
「マスター? マスターっていう名前?」
「クス・・・ いえ、ご主人様です 今は朝のトレーニング中でして・・・」
「ご主人様・・・ んーと・・・ ってことは、シンは下僕(いぬ)なのか」
「はい♡ 下僕(いぬ)です ククク・・・」
「そっかー 人間でもなくて、しかもイヌなのか~♪ おんもしれ~ 」
「面白いのはカイトですよ」と返して静かに微笑むシン。
カイトの髪と同じ色をした甘い飲み物を一口飲んで、「あ、そーだ」と呟くと、カイトがまた話を続ける。
「アースの傍にも『キッカ』っていう炎の精霊がくっついてるよ」
「それはそれは・・・また珍しいですね」
「でも、何かあんまりこっちの世界にはいられないらしくて、たまにしか見れないんだよなぁ」
「あぁ・・・ 精霊は我々の世界でその姿を留めるのに たくさんのエネルギーを消費しますからね。
特に炎は尚更ですよ。 元々形の無いものを具現化するのは大変です。
普段は彼らの世界に居てもらって、必要な時に呼んであげてください。」
「アースは煙草の火を点けるのに呼んでた」
「それでいいと思いますよ」
それだけの為にそのアースという人に仕えていると言う事は相当その主が大好きなんですねぇ と心の中で呟いて
アースと呼ばれる人がいるであろう一角をチラリと見た。
カウンター側からは書類やら資料やらの本棚の影に隠れてどこにその人が居るか分からない。
元々目立たないように配置してある一角なのだから、当然といえば当然なのだが。
「・・・ シンの瞳って・・・ 時々キラーンて光るよね 真っ黒眼鏡掛けててもよく見える」
「あー・・・ マスターを探す時に少し集中するもので・・・多分そのせいです。」
カイトと話している間もラキの気配を探っていたシン。
いつの間にかそれが癖になっていて、無意識に何度も彼を探している自分に気付かされる。
「細胞レベルでストーカーになってますね」とクスクス笑った。
そのシンの赤い瞳をまたじ・・・・と見詰めて、柔らかい表情でカイトが話す。
「マスターって、凄く大切な人なんだね。」
「はい?」
「キラーンて光るとき、 シン すっごく優しい顔してるよ♪」
「・・・・ ・・・はい それはもう♡ この熱い想いで身が焦がれる程に・・・ カイトにもいますか? 大切な人」
「うん いるよ♪」
頬を染めてニッコリと笑うカイトにシンもニッコリと笑顔で返す。
その後少し恥ずかしくなったのか、真っ赤になったままその場凌ぎにジュースをゴクゴク飲み干した。
「話を振った本人が一番照れてるじゃないですか ククク・・・」
「あっ、俺 そろそろ依頼 探さないとっ! シンもその為に来たんでしょ?」
そそくさと椅子から立ち上がろうとした瞬間、椅子の脚に絡まって体勢を崩してしまう。
「うひょぁあっ・・・!」と素っ頓狂な声を上げてよろけるカイトの背中を支えようと反射的に腕を伸ばすシン。
しかし一瞬早く誰かの太い腕がひょいとカイトを抱え上げた。
「お前・・・ 人が真面目に調べものしてるっつーのに何してんだよ・・・」
「あ、アース ありがと」
アースと呼ばれたこの男。
髪も瞳も、その上 身に着けている衣服も全て青い。
背はカイトの頭ひとつ半ほど高く 袖から覗くしっかりと筋肉のついた腕の様子から、がっしりとした体格だというのが服の上からでも窺える。
そしてカイト同様、額から頬にかけて不思議な文様が見えた。
この人がカイトが話していたアース・・・。
煙草を噴かして不機嫌そうに、腕の中にいるカイトを睨みつける。
突然現れた彼に驚いたのか、アースを下から見上げるカイトの顔はさっきより赤かった。
差し出した腕を引っ込めながら「なるほど・・・」と薄く笑うシン。
煙草を口の端に咥え直したアースが眉間に皺を寄せた。
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「マスター? マスターっていう名前?」
「クス・・・ いえ、ご主人様です 今は朝のトレーニング中でして・・・」
「ご主人様・・・ んーと・・・ ってことは、シンは下僕(いぬ)なのか」
「はい♡ 下僕(いぬ)です ククク・・・」
「そっかー 人間でもなくて、しかもイヌなのか~♪ おんもしれ~ 」
「面白いのはカイトですよ」と返して静かに微笑むシン。
カイトの髪と同じ色をした甘い飲み物を一口飲んで、「あ、そーだ」と呟くと、カイトがまた話を続ける。
「アースの傍にも『キッカ』っていう炎の精霊がくっついてるよ」
「それはそれは・・・また珍しいですね」
「でも、何かあんまりこっちの世界にはいられないらしくて、たまにしか見れないんだよなぁ」
「あぁ・・・ 精霊は我々の世界でその姿を留めるのに たくさんのエネルギーを消費しますからね。
特に炎は尚更ですよ。 元々形の無いものを具現化するのは大変です。
普段は彼らの世界に居てもらって、必要な時に呼んであげてください。」
「アースは煙草の火を点けるのに呼んでた」
「それでいいと思いますよ」
それだけの為にそのアースという人に仕えていると言う事は相当その主が大好きなんですねぇ と心の中で呟いて
アースと呼ばれる人がいるであろう一角をチラリと見た。
カウンター側からは書類やら資料やらの本棚の影に隠れてどこにその人が居るか分からない。
元々目立たないように配置してある一角なのだから、当然といえば当然なのだが。
「・・・ シンの瞳って・・・ 時々キラーンて光るよね 真っ黒眼鏡掛けててもよく見える」
「あー・・・ マスターを探す時に少し集中するもので・・・多分そのせいです。」
カイトと話している間もラキの気配を探っていたシン。
いつの間にかそれが癖になっていて、無意識に何度も彼を探している自分に気付かされる。
「細胞レベルでストーカーになってますね」とクスクス笑った。
そのシンの赤い瞳をまたじ・・・・と見詰めて、柔らかい表情でカイトが話す。
「マスターって、凄く大切な人なんだね。」
「はい?」
「キラーンて光るとき、 シン すっごく優しい顔してるよ♪」
「・・・・ ・・・はい それはもう♡ この熱い想いで身が焦がれる程に・・・ カイトにもいますか? 大切な人」
「うん いるよ♪」
頬を染めてニッコリと笑うカイトにシンもニッコリと笑顔で返す。
その後少し恥ずかしくなったのか、真っ赤になったままその場凌ぎにジュースをゴクゴク飲み干した。
「話を振った本人が一番照れてるじゃないですか ククク・・・」
「あっ、俺 そろそろ依頼 探さないとっ! シンもその為に来たんでしょ?」
そそくさと椅子から立ち上がろうとした瞬間、椅子の脚に絡まって体勢を崩してしまう。
「うひょぁあっ・・・!」と素っ頓狂な声を上げてよろけるカイトの背中を支えようと反射的に腕を伸ばすシン。
しかし一瞬早く誰かの太い腕がひょいとカイトを抱え上げた。
「お前・・・ 人が真面目に調べものしてるっつーのに何してんだよ・・・」
「あ、アース ありがと」
アースと呼ばれたこの男。
髪も瞳も、その上 身に着けている衣服も全て青い。
背はカイトの頭ひとつ半ほど高く 袖から覗くしっかりと筋肉のついた腕の様子から、がっしりとした体格だというのが服の上からでも窺える。
そしてカイト同様、額から頬にかけて不思議な文様が見えた。
この人がカイトが話していたアース・・・。
煙草を噴かして不機嫌そうに、腕の中にいるカイトを睨みつける。
突然現れた彼に驚いたのか、アースを下から見上げるカイトの顔はさっきより赤かった。
差し出した腕を引っ込めながら「なるほど・・・」と薄く笑うシン。
煙草を口の端に咥え直したアースが眉間に皺を寄せた。

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